三つ子の魂百までは一生もの?

医学博士、池川クリニック院長。胎内記憶でも有名な池川明さんにお話を伺っています。

前回の記事はこちらから⇒子どもにとって抱っこをすることがいかに大事か

抱っこの重要性

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『スポック博士の育児書』の考えがその後日本では20年間続き、それが結構取り返しのつかないことになったんじゃないかなと、でその世代が今ちょうど出産の世代になってきていますね。

例えば生きてるのが辛いって方や、生まれた時から自分は必要とされてないんじゃないか、自分って何で生きて産まれてきてるんだろうって

思ってる方が妊娠、出産に入っていくと、自然に抱っこできないんですよ。

自分がされてないから。刷り込まれちゃってるんだよね。

面白い話があって、モニカちゃんという障害を持った子のミルクを飲んでいる時の写真がのこっているんです。

母乳がダメでミルクしか飲めない子だったので、お母さんは腰かけて、太ももの上にモニカちゃんを横にして授乳してるんだよね。

その子が大きくなって、結婚して子供が出来たときの授乳姿は、みんながおかしいっていうのに太ももの上に赤ちゃんを横に寝かせて授乳してるんですね。

その写真が並べてあるんですけど、本当にそっくりなんですよ。

自分がされてたようにやってるんです。

ほかの人がおかしいって言っても自分はそれしか知らない。

だから抱っこを知らない人は抱っこができない。

もちろん意図的にやることはできるんだけど、無意識でできるってことは結構難しいらしい。

だから愛されたっていう感覚がない人は、子どもに愛を伝えるのが難しいんですよね。

ーーー虐待されて育った子は自分の子どもにも虐待をしてしまうっていう感じですかね?

そうですね、でも悪いと思ってないこともありますよね。されてたことをやってるだけだから。

ということは、相当意識を持って変えていかないといけないですよね。

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ーーー変えれることはできるんですかね?

もちろんできます。気がつけばね。まずは気がつかないとダメだけどね。

あとは変えようという意識、そして変えるということをしなければいけないですけどね。

それをするには、やはりサポートが必要ですよね。

一人ではなかなか難しいですよね。社会が気がついてあげないと難しいですよね。

虐待もその本人の生まれ育ちの所に焦点を当ててなくて、やってる現状を批判するんですね。

叩いているというその現場を批判し、なぜそのお母さんがそうなったのかというところまでみんな考えないんですよ。

だから多分原因は分からないと思いますそういう形でやってると。

叩く親だって、叩くのいけないってわかってると思います。でもそれ以外の方法を知らなかったらそれしかできないないわけですよ。

だって抱っこされたり、愛されたりという関係が自分が経験してないんだから。それをやれって言われてもなかなかできないですよ。

だからそれをやっぱり意図的につくっていかないとダメだろうなということですよね。

行動を変えることの難しさ

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これを「行動変容」って言いますけど、この行動変容ってなかなか人間ができないんですよ。

例えばタバコ吸ってる人が、常習性もあってやめ難いけど、体に悪いと知ってて吸うでしょ。ほかの人に悪いと思いながらも吸うんです。

私も一緒ですが、食べると太るってわかっててもでも食べちゃう。そこの意識を変えるのはやっぱりよっぽどのことがないと難しいですよね。

赤ちゃんの時自分に意識を向けるってことをされてなかった人は、赤ちゃんに意識を向けることをしにくいんだけども、

胎内記憶を知って赤ちゃんはお腹の中で外の話声を聞いてるよ、お母さんの気持ちを感じてるよってことをわかるだけで行動変容が起きるんですよ。

三つ子の魂百までは一生もの?

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ーーー「三つ子の魂百まで」のおなかの中にいる10ヶ月と2年(33ヶ月)は人の人生を左右するっていうのは本当なんですか?一生左右されるものなんですか?

それはすごい大事ですね。

一生左右されると言われてますね。でもその後にその影響を変えるのもその事に気が付けば比較的容易に変えることができます。

ーーー例えば最初抱っこをそんなにしてなくても2~3歳になってからちゃんと愛情を注げば変わってくるという場合もありますか?

お友達の中で、ちょっと触ると「嫌だ」っていう方いませんか?

たぶんその方は子供の時に抱っこれされてないと思いますね。

普通は触られるとオキシトシンが出て気持ちい感じるようになっているんです。しかし小さい時にそのような環境でなかった場合、逆に抱っこされるのが苦痛であったりするんです。

ですからその人たちは相当抱っこされてなかったんじゃないかなっていうのが見えちゃうんですよね。

その人たちに触ればいいよっていうのはとても難しいんですよ。必要なのは、精神的な寄り添いですね。

ーーーでも徐々にやっていけば治るもんですかね?

うーんそうですね。

まず、辛いと思っているご本人が、その事を認識すること。

そしてそれを乗り越えようと思う事。最後にそれを支える周囲の応援ですね。それがあれば解消していくと思います。

でも、普通の生活の中でなかなかそこまでいけない人もいるので。

まずは解消するためには小さなときにどのような育児をしたらいいのか、というところにさかのぼる必要があると思います。

①最初のステップとしては、まずは子どもにネガティブな情報を伝えないってことと。

②その子どもが大きくなった時自然に子どもを抱っこできる環境を作ってあげればいいと思います。

しかしこうした取り組みは時間が相当かかりますね、やっぱり2世代くらいはかかると思います。

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池川明プロフィール

1954年、東京都生まれ。帝京大学医学部卒・同大大学院修了。医学博士。

上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、89年、神奈川県横浜市に池川クリニックを開設。

サイトはこちらから⇒池川明ドットコム

主な著書に「子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。 (青春文庫)」「ママのおなかをえらんできたよ。」「ママ、さよなら。ありがとう」などがある。

池川 明 著作特集はこちらから

youjo-labo編集部
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。
 

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