予防医学の重要性を説き続ける医学博士・脳神経外科専門医「田中佳先生」にお話を伺っています。
前回の記事はこちらから⇒大切な言葉を発するときには心の底から想いを込めるそれが「言霊」
ーーー最近では電磁波など言われていますが、今はスマホは手放せないのが現状なんです・・・
ですよねえ。電車乗っていてサラリーマンでよくいますが、胸ポケットにいれてる人は多いですよね。
あらー、それはよくないよねって思っちゃう。手放せないから、できることは身につけない、カバンに入れるってだけで違うんです。
でも女性のハンドバッグだと乳腺近いし、どうかなあとは思います。
もし、どうしても身につけるなら分厚いお尻の方に入れる。
前だと、大事なものがあるから。
ーーーそういうできる事からやっていくということですね。
やっぱり手放せないですから。そういう社会に住んでいますので、その中でどう落とし込んでいくかが大事ですよねえ。
そしてそれを楽しくやっていかないと良くないです。
否定という言葉を極力使わない。マーガリン食べちゃだめだよねではなくて、せめてバターの方がいいんじゃない?
まぁ、、、たまにはいいんじゃない?とかね。
常に食べるのはどうかなと。やむなく今はいただきましたが、後で体内から捨てときますから~みたいな感じでね。
自分に素直になるのが一番いい
ーーーストイックになりすぎても疲れますからね。
そういう人で不健康な方は少なからずお目にかかります。肌がくすんでいて、アトピー、喘息だとか言っているんです。
その人から「それは健康に良いから」と言われても・・・ねえ・・・難しいですよ。
ベジタリアンになる!って決めたとして、例えば入ったレストランで隣の席でハンバーグを食べていて、ヨダレをダラダラ垂らしながら「めっちゃ美味しそう」っていいながら豆腐ハンバーグを食べるのは健全かということですね。
それが好きならいいんですが、食べたいなら食べなさいよって、そこまで我慢するなら食べなさいよと思います。
何かをやるのであれば、美味しい、楽しい、心地よい、幸せという中に入っているかを確認しなさいといつも言っています。
どんなに素晴らしい整体師さんがいても、髭ボーボーでフケだらけで白衣が汚くて酸っぱい臭いがしていたら、この人に触られると気持ち悪いって思えばそれは効きませんよ。
この人は忙しすぎて綺麗にする暇がない人なんだ、それだけ極めている人なんだ、と思えればそれはOKです。
だからどう捉えるかなんです。
自分の中で容認できる、幸せをイメージできることなのかって言うことなんです。
テレビで「コーヒーがガンに良いから1日4杯飲め」って言っていて、コーヒー嫌いの人はどうすればいいですか?という質問があったんです。
簡単ですよ。飲まなければいいじゃない。
ーーーそれはそうですよね、無理してやるのも苦痛ですからね。
だから自分に素直になるのが一番いいんです。もっと楽にすればいいのになぁと思います。
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田中佳(たなか よしみ)医学博士・脳神経外科専門医
東海大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。
大学在任中に悪性脳腫瘍に関する研究にと医学博士を取得。
日本脳神経外科学会認定専門医・日本抗加齢医学会認定専門医。
現在は脳神経外科診療(保健医療)を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組んでいる。
田中先生のサイトはこちらからどうぞ→ 田中佳先生のホームページ
主な著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」「発想の転換で元気に長生き 健康自立力」「続・健康自立力 ‐後悔しない治療の受け方‐」「健康の原点は食と腸にある!」などがある。
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。