漆喰や無垢の木は調湿や断熱効果がある【結露の話】

シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発した秋田憲司さんの連載コラムです。

空気は熱くなると膨張して、冷たくなると収縮しますよね。空気の中に湿度というものがあります。

これ以上湿度が上がらないまでの限界の状態を、湿度100%といいます。

例えば、この湿度100%の空気の温度を冷やすと空気が縮まりますよね。空気が縮まって小さくなると、湿度100%ではどこかで無理になってきます。

そうするとどこかで水が生じるわけです。それを結露と言います。窓ガラスの近くで冷気が生じるとそこだけ空気が縮まりますよね。

結露

そうすると、ガラスに湿度100%を超えた分だけ「結露」が生じます。ガラスの上に結露が生じるのは、ガラスの面がツルツルだからです。

例えば、無垢の木や漆喰などの表面はミクロの小さな穴がたくさんあいています。

そのミクロの穴の面積を広げてみると、何百倍もの大きさになります。

もし結露が生じたとしても、ガラスの何百倍もの面積があると結露は分散されます。そうすると、見た目には結露がなくなるわけです。

漆喰や無垢の木は結露を見ることがありません。それは表面積の問題なのです。ですからビニールやガラス、金属に結露が見られるのです。

そうするとミクロの穴の開いている建材を使うことが結露防止となるのです。

ところが新建材住宅の常識は高気密・高断熱のために、気密シートというビニールを家中に張り巡らせています。

先ほど申し上げたように結露は表面積の問題です。そこにビニールを張り巡らせるということは、結露をするための家づくりをしているわけです。

私はこれを“高結露住宅”と呼んでいます。

特に日本の住宅は24時間換気なので、給気口の周りなどは最も結露しやすい場所だと思います。断熱をすると結露は少なくなります。

しかし、外出して家全体が冷えた時に急激に暖房をすると大きな温度差がでるでしょう?その時に結露が生じるのです。

いったんおこった結露は気密シートなどの隙間に入り込むと、湿気たままの状態が続くのです。

そうするとカビなどの菌糸が伸びてきて木を腐らせることになります。

そこに前回のお話のように乾燥材を用いていると、キノコなどの成長する絶好の環境になるのです。

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漆喰や断熱材などはミクロの穴が開いていることにより調湿や断熱効果があります。

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秋田憲司

無添加住宅開発者「秋田憲司」

1959年、兵庫県西宮市生まれ。摂南大学工学部建築学科卒業。

ハウスメーカー、不動産会社の営業職を経て、実家の工務店を引き継ぐ。88年秋田ハウジング株式会社設立。

学生のころから探求してきた自然科学の知識を生かして、2000年シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発。

01年株式会社無添加住宅設立。

「自然と共存する家」を基本に、誰もが健康に暮らせる住まいづくりを実践している。

無添加住宅のホームページはこちらから⇒無添加住宅

著作に「無添加住宅!―化学物質を使わない、世界でいちばん自然に近い家」「未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。 「無添加住宅」の科学」など。

youjo-labo編集部
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。
 

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