七福醸造株式会社 代表取締役会長 犬塚 敦統さんにお話伺ってきました。
【社員が誇れる会社になりたい】
七福醸造の社員教育として始まった「三河湾チャリティー100km歩け歩け大会」一昼夜30時間以内で歩く。
「目的は逆境と感動なんです。私は、二度挫折して三度目でやっと成功しました。
最初は私も座学でやってたんですが、みんな忘れちゃう。それから全部体験教育に変えたんです。その中の一つが100kmなんです。最初は30kmだったんですが。
我々を支配している常識とか価値観、観念などには間違ったものもたくさんある。それを打ち破るには限界のギリギリまで挑戦してみるのも一つの方法ではないかと。それで提案したわけです。
しかし、社内には猛烈な反対があったんです。できなければ俺一人でもやると言い放つと、1人増え、2人増えと賛同していった。
想像できたら意味がないんですよ。だから感動するんです。次元の違う感動ですよ。朝出て夜通し歩く。30時間以内に歩くんです。前までは時間無制限だったんだけど。
結局、教えるってのは「あれやりなさい」などそうすると頭に入ったのは時間が経つと忘れてしまうんですね。ところが自分の心で体験して感動した事は忘れない。
うちの社員に後で話を聞いたりするんですが、泣き出しますよ・・思い出すんです。
気づきが人を成長させる
大学出て入った女の子もやったんです。ご家族は参加に大反対したそうですが・・・
50kmくらいまで頑張ったが、そこからどうしても辛い、寒い、眠い。
「もうやめる、なんでこんな事やらされるんだ。歩いていい事あるの?」そう思いながら意地で歩いた。
85km過ぎたころに、寒いし痛いしブツブツ文句をいってこんな会社やめてやるって心に誓いながらいた所に、少し前にズングリムックリな男性が足を引きずって歩いていた。
そしてその男性を抜いたときにその男性が笑顔で「がんばろうね」って言ったんだ。
それを言われたときに自分は自分の事しか考えてなかった・・・あの人に比べてなんて心の狭い人間なんだ・・・っと思ったんですね。
そこで気づくんです。
人に言われると怒れてしまう事だけど自分で気づくとスーっと入ってくる。だから教えてはダメなんです。
逆境が人を育てるんです。心の豊かさは強さでもあるんです。
「心の豊かさが大事だよ」といくら口で言って聞かせても、「ああそうですか、わかりました」と言ったそばから忘れますけど、こういう体験は忘れません。
私の社員教育は、頭ではなく、心の教育なんです。」
第21回三河湾チャリティー100km歩け歩け大会の日程が2016年10月15日(土)・16日(日)に決定。 詳しくはこちらからどうぞ☟☟
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養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。