【前回の記事】
医者いらずの療法その⑤長息
息を深く、長く吐く。東洋に古来から伝わる養生の秘伝は「長い息は、長生き」と言われているます。
【一生の呼吸数は決まっている】
「私たちに与えられている一生の食べ物の量や、呼吸の回数は、生まれたときから決まっている・・・」とインドの152歳のヨギ(ヨガ行者)は仰ったそうである。
食べる量と同様に一生の呼吸回数まで決まっているなんて、びっくりしますが、動物界でも当てはまるようです。
例えばハツカネズミ
ハツカネズミは呼吸が早いそうです。1分間に約60から200回くらいも息をしている。平常時のヒトでは、呼吸数約17~18回/分。
一般に小動物は小さければ小さいほど、呼吸数は多いそうで、寿命もかなり短く、およそ2年。
それに対して、陸上でもっとも長命といわれているゾウガメは200年以上も生き、呼吸も数分に1回という超ロングブレスなんだそうです。
人間も同じように、静かな呼吸を意識するだけで長生きできるってことですね。
【長い息の効果効能】
血行促進・・・「副交感神経」が働くため、全身の血行が促進される。万病の多くは血流障害から生じると言われていて、
・ガン
・糖尿病
・心臓病
・脳卒中
・高血圧症
・肝臓病
・皮膚病
・うつ病
・冷え性
などにも効果があるとされていますが、ここまでの効果があるかは実際に治された方を見たこともないですのでわかりません。(冷え性を治した方は知っています)
ただヨガの呼吸法はとても奥深いものなので、可能なのかもしれません。
呼吸するときは丹田を意識する
長生き呼吸法=丹田呼吸
※丹田は生命の中心。
丹田とは「おへそ」の5cm下に、生命エネルギーをつかさどる場所です。
丹田呼吸のやり方・・・肛門とお尻の筋肉を締め、下腹部に意識と力を集中させるやり方、全身の力は抜いて、ゆったりとした気持ちで行いましょう。
①胸を左右に張り、下腹に力を込めて、腹を引っ込めながら息を吐きだし、吐き終わる寸前に、パッと下腹の力を抜く→そうすると自然に深く大きな息が入ってきます。
②息が十分に入ったら、下腹からまたゆっくりとぎゅーっと絞り出していく感じで全部吐き出す一歩手前で静かに力を抜く→そうするとまた自然に息が入ってきます。
リズミカルに行うと心や体の安定度が高まり、呼吸が静かになるそうです。
意識してまずは一回トライしてみるといいと思います。
・深く長く息を吐くとき→丹田に力を入れる
・深く長く息を吸うとき→丹田をゆるめる
丹田力を高めると、自立神経の働きも高めれるそうです。
しかもこの呼吸法をマスターすれば、普通の人の2.5倍もの酸素を吸収することができるようになると言われています。
呼吸はまずしっかり「吐く」から始まり、吐ききれば息は自然に入ってきます。
私も始めは知らずに吸うことを無意識の中で優先にしていましたが、吐くことの方に意識するようにするのが大事なんですね。
現代人は特に、浅く短い呼吸をしている人が多いようです。それがイライラや不安感を招いてしまう一つの要因だとも。
逆に深い長い呼吸をするだけで、気持ちが落ち着き、指先もポカポカしたりなどしてくるのが不思議です。
心が混乱しているとき、気が乗らなかったり、気もそぞろだったり、仕事が手につかない、集中できない、うまくいかないなどそんな時は丹田から気がそれています。
そういう時は一旦手を止め、呼吸を安定させることが心も体も安定させる一番手っ取り早くできる秘訣です。
【参考文献】
3日食べなきゃ、7割治る! 船瀬俊介(著)
禅の修行法にもなっている「数息観」
私も呼吸法は興味があり意識はしているのですが、まだまだ思うようにできていないのが現状です。
呼吸は無意識で休むことなく続けられているので、まずは呼吸に意識を持っていく事が大事だと思います。
そこで呼吸に意識を向ける良い方法が数息観です。
数息観とは・・・自分の息を数えるというものです。息をしている間、数を数えること
メリット・・・数に集中し雑念を抑えられる。息に意識を集中し、雑念や想念なども湧いてこなくなります。一種の瞑想法にも近いと思います。
長息で心と体を変わっていくのを感じていけたらいいですね。私も訓練したいと思ってます。
【関連記事】
筋トレで若返りホルモンが分泌で「老化予防」「アンチエイジング」効果
養生ラボ(YOUJOーLabo)創設者。
愛知県生まれ。たまに美容師。断食でアレルギーも完治、脱ステロイド、断薬達成。
楽しく生きるをモットーに、断食や養生法も取り入れシンプルライフスタイルを目指す。