抗生物質を使わない卵とはどんな環境で作られるのか?【平飼いの卵との違い】

開放鶏舎で太陽光が自然に降り注ぐ環境で餌は遺伝子組み換えではない、全粒粉粉砕とうもろこしを使い鶏にストレスを与えず、抗生物質も使わない。

健康で美味しい卵の生産者の皆川さんに話を伺ってきました。

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抗生物質を使ってない卵

ーーー皆川さんのところはどのくらいやられているんですか?

僕の代で25年ですね。昭和30年代くらいから親父がやっていました。

ーーー抗生物質を使ってない卵を作り出したきっかけは?

これは鶏からの話になるんですが、例えば人間で考えてもそうなんですが、体調がよくて健康状態がよかったら別に抗生剤を飲む必要がないじゃないですか。

それを考えたら何の病気もないのに抗生剤をどんどん与えてできた卵がいいのか悪いのかっていたら必要ないですよね?

なぜやめたか、なぜやらなくなったかではなくて必要ないんです。使わなくてもいいもんで使う必要がない。元から使ってないんです。

だから例えば予防接種も必要ないんです。

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ーーー普通のところは予防接種とか抗生剤は与えているんですよね?

人間でもそうですけど生まれてから何もやらないってのはないですよね?少なくとも少しは何かをやる。

なのでその最低限のレベルはあります。それで環境が悪いと、まず気管支が悪くなるんです。

鶏は気管支から色んな病気を引っ張りますから、そのためにワクチンを打つとか抗生剤をあげているんですね。でも体調がよければ必要ないんです。

ーーー養鶏場とかだと少し離れている所から臭うっていいますよね?

そうですね。苦情がでるくらいですからね。でもうちのところはないですね。ここが我々の職人気質のところなんですけど、僕は人間目線からは話したくないんです。

鶏目線からいくとやっぱり元気な鶏は糞が臭くないんです。

人間でも調子が悪い時、下痢気味の時とかってどうしても匂ったりするじゃないですか。それと一緒です。生き物なので。

僕らはこの人達に使ってもらってるので、僕らが生産者ってよく言われるんですが、でも僕は卵は作れないんです。

生産しているのは彼女達です。その手助けをするのが僕らだと思っています。

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彼女達の気分、体調が全てなんです。例えばこれは牛乳でもそうですし、豚肉でもそうですしなんでもそうだと思うんですけど。

そこが周りの方が我々の事を生産者っていうんですが、僕らは生産はできないんです。

そう考えると人間目線で考えるんではなくて鶏の目線から考えるのがいいものができるんです。

ここはぼく一人でやっているんです。

今までは両親が手伝ってくれてはいたんですが、従業員がおるわけではなく、なかなか職人気質のところがあるので、工場のようにメモリをキュっとひねれば何かが変わるとかではなく感覚で、鶏との感覚でやっていますから。

ーーーそれは見た目だとかって事ですか?

そうですね、痛いよ、痒いとは言ってくれないのですが、それを察知しますね。

それが職人だと思っています。職人とかはよく言いますが本当に感覚なんですね。工場ではないんです。

平飼い

ーーー平飼いの卵は自然で良いと言われていますが、違いはあるんですか?

何も違いませんよ。飼い方の違いだけです。

まず大きく分けますとウインドレスがあって、開放鶏舎があって、平飼いがあって、放し飼いがあるんですね。

平飼いというのはどうゆうのかというと、この部屋の中に30羽なら30羽、平たいところにいるだけで、ケージではなくて巣箱を作って、そこに入って卵を産む。

でも例えばみんなが動くわけですから、ホコリはすごいし、糞も鶏の足のところにつくわけですから・・

それが絶対一番かというとそうとも言えないですね。

放し飼いというのは、これは商売ではできないです。昔の日本の卵ってのはこういうものだったらしいんですが、商業ベースになる前ですね。

それは理想かもしれません。平飼いでもこの部屋に3羽しかいなんだったら健康的に飼えるかもしれません。

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ただそれを商品で出せるかと言ったらそれは難しいと思いますね。高くならざるを得ないですね。

例えばウチの卵だと1パック10個入りで240円くらい(これでも高いと思われる)なんですが、それが1パック400、500円だとやっぱり高いと思いますよね。

これは極端ですが1個300円で桐の箱なんかに入れて、それを欲しいという方だけならいいですけど。

僕らはサンヨネさんと一緒に卵を作るときに、白い卵の方が赤い卵より産むんですね。中身は一緒なもんですから。

できるだけ安いお値段でできるだけレベルの高い最高のものを作ろうと始めました。

ーーー高いといつも買えないですからね。皆川さんのところのは一般のよりは少しは高いんですけどまだ許容範囲なんですよ。

やっぱりそこを目指さないと、みんなに食べて頂きたかったのでね。

1個300円とかの卵を作れと言われれば作れますが、その卵に300円のメリットを見つけられるかと言うと・・それは難しいと思いますね。

ーーーそこまでの違いはないって事なんですかね?

ないと思います。例えばうちの卵と300円の卵を比べた時に、その違いをお客さんがわかるかと言ったら、多分同じくらいの物ができていると思っています。

ーーー開放鶏舎で抗生物質を使ってないところってのはだいたい何割くらいいるんですか?

ウインドレスは数がすごいので例えば何百万羽なので圧倒的に多くなります。

一軒が一軒で考えるならウチみたいな2万羽くらいの養鶏も1と考えて、何百万羽も1に数えるなら1:1になるんですけど。

1農場100倍くらい違いますからね。ウインドレス以外を全体と考えて2割くらい(平飼い、開放鶏舎など)かな。

8:2くらいにはなっていると思います。


こちらもどうぞ↓

ウインドレス鶏舎(窓のない自然でない養鶏)の実態

皆川さん家の美味しい卵は愛知県のスーパー「サンヨネ」で売っています。

サンヨネさんの記事はこちらから☟

〝食の安全〟を守る愛知県のスーパー「サンヨネ」
「おいしい、新鮮、安全な食品を、よりお安く販売します」 「お客様・社員・お取引先の皆様に心から喜ばれる事業を目指します」 愛知県豊橋市を...
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