自然治癒力のスイッチを入れ直す方法【現代医学における本当の役割】

予防医学の重要性を説き続ける医学博士・脳神経外科専門医「田中佳先生」にお話を伺っています。

【あなたの知らない自然治癒力】

本の第7章で触れていますが、私は医学島を後にしてから新たな治療法を求めて日本全国をウロウロしました。

医師免許を持つものがね、島を出ると、なんんかね、真っ裸で町を歩いているような感覚なんです。だから、何か身につけたいなって。

でね、いろいろな治療法をしている人に会い、いろんな話を聞きました。

常に一定のレベルを維持する法則 ホメオスタシス

それで解ったことは病気になった人が自分の好きなやり方で思いのまま好きなように病気を治しているという事実でした。

あ、方法論じゃないんだ!っていう気づきですね。

いろいろな病気がいろいろな方法で治るということを冷静に見ますと、自然治癒力のスイッチを入れ直す方法は、どの方法でもいいんだということが解ります。

それぞれの方法に得手不得手はありますから、選び方も考えないといけませんけど。

※「あなたが信じてきた医療は本当ですか? 第7章 P129」より引用

そう、医学では恒常性(ホメオスタシス)という言葉があるんですね。

常に一定のレベルを維持する法則。

剥けた皮を張り替え、新陳代謝で元気な細胞を作り、一定の血圧を保ち、一定の血糖値を保ち、一定の状況を保とうとする。

それは恒常性があるということです。

それ、言い換えたら自然治癒力でしょ?

なのに医学は自然治癒力など関係ないとか言うし。

勝手に治られたら医者の存在価値も消えるしね。

恒常性と自然治癒力、全く同じことを言ってるのに、へんなの。

例えば「地球上にいて、地球が丸い? 丸くないじゃない! 水平線を見ると丸い? そんなの錯覚ですよ。」そんな感じ。

そもそも自然治癒力が無かったら、外科医は存在できません。

切って縫ってくっつくのは自然治癒力だから。。。

まあ、単に視野が狭いのね。あとは医学の正当性を保ちたいのね。その為には事実さえも曲げてしまう。

医者はそのような世界観を持ってる人がねえ、まだまだ多いんです。はい。

【白血球から辿る自然治癒力】

これはみんな何気なく知っている話だと思いますが、白血球の働きといえば異物、菌を食べたり、抗体を作ったりしてくれています。

白血球は本当にすごいんです。

どうやって動いてるのかとか思いませんか? 単細胞ですよ!

ひと言で表現しますと、あなたの中に神が宿ってますよ。ということです。

一つの白血球に神を感じますよね。

だって神業じゃないですか、一個の細胞が自らの意志で異物を排除するなんて、脳も神経も無いのに、なんなんですか、この細胞は。

で、そんな細胞を50兆個積み上げて人体を構成して生きているだけで神業なんですから。

同じ遺伝子で、オンとオフだけで千差万別の形と役割が変わる。

オンとオフは誰の指示?自動?自動化のプログラムをしたのは誰?ってーことで、人智を越えてます。神にしておきましょう。

神業に遠く及ばない現代医学を信じる前に、もうちょっと神業の自分を信じてみたらいいじゃないですかね。

ちょっとでいいんです。医学を信じすぎ。頼りすぎ。

自分の体がとんでもないシステムで動いているということをもっと知るべきです。

もちろん白血球だけではなく、常に健康を維持しようと全細胞が淡々と全力で働いています。

本人の意思とは無縁の働き、誰も解明できない小宇宙、これが自然治癒力の偉大さです。

勝手に治るのであれば病人はいないわけですから、病人がいるということは、なる理由があるということです。

自然治癒力だけでは限度があるということでもあります。

そこに気付くかどうかですね。治癒力を発揮できない何かが足を引っぱているかもしれないし、マイナスが多くてプラスが足りないのかもしれないし、とりあえず医学を使ってしのぎながら体の改善をして自然治癒力で治していくでもいいし。

自然治癒力の偉大さ

先日ね、面白い話を聞いたんですが、アトピーの人がメキシコに行ってチフスになってしまった。

これは本当に死ぬと思ったみたいです。

でね、チフスが治ったら、アトピーが治っていたんですね(笑)。

チフスですから高熱と下痢、それでなんらかの解毒ができたんではないかと思っちゃいます。

ある意味、それはそれですごいなと思いました。

アトピー性皮膚炎の人はチフスになれという話ではありませんし、チフス療法はやめた方がいいと思いますけど(笑)。

また、出産したらアトピーが治ったという人もいますし、そう見るとアトピー性皮膚炎って、何かが溜まっているのかしら。。。

そんなことは医学的にあり得ないとかと言われても、だって治った人がいるんだもん。

医学はもっと事実を尊重しないといけないなあって、いつも思います。

偉い学者ほど、直ぐに「あり得ない」って、検証もしないで言う傾向がある。

一度得た権威は手放せないのかなとも思えます。

体験談だってと言うと、医学界ではエビデンス(証拠)じゃないから無価値なんですよね。

じゃあエビデンスって何なのか?最近も世間を賑わせてるデータ改ざんって何ですかと聞きたいです。

よい実験結果を出さないといけないから都合よくおこなってしまう。

製薬会社は新薬が世に出るか出ないかで、大金持ちか破産かくらいの違いが出るのかも。

医者からオファーが来る統計学者から伺ったのですが、こんな結果にして欲しいっていう依頼が来る。

で、いとも簡単にできるんだよ、アハハハって。アハハとかの笑い事じゃないでしょ。

そんな論文で出世していくんかい!?って。

普通に考えてですよ、例えばですが、薬が認可された後の何兆円という収益を考えれば、医者を接待して都合の良いデータを書いてくれれば本当に安いものでしょうね。

最近は医者にお金を使えない仕組みになったようですけど、どうなんでしょうね。

そうそう、高血圧は130とか言いますが130にしたらほとんどの人が引っかかってしまいますよね。

基準が厳しくなるということはそれだけ社会の力が動いたということなんだろうなって思っちゃう。

お茶が売れたり(笑)。私、性格、捻れてますかね?

話が飛びますね。すいません。

勘違いのないように申しますが、決して現代医学を否定しようとしているわけではありません。

役割を把握せよということです。

ただ現代医療と自然医療(補完代替医療)とでは、果たす役割が違うということを知ってほしいと思います。

自然医療のすべてが素晴らしいとは言い切れませんし、現代医療よりは身体に優しいだけで、補助的な役割であることに変わりはありません。

メインは自分の治癒力ですから。

医学界と外界の両方を知り、逆に現代医学における本当の役割が見えてきたのです。

世の人々が、現代医療の「対処という役割」をもっと理解すれば、日本の医療はいい方向へ変わるはずです。

~田中先生の著書「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」を読んで~

とても面白くて読みやすかったので、一気に読み上げれました。

病院に行ったり、通うこと、薬を飲むこと全てが悪いわけではない。

それは間違いないと思います。

緊急事態の時に病院にいかないことなんてただ危険なだけですし、クスリも必要な時は使うべきだと思います。

飲まなくていいクスリや必要のない検査、普段の生活の見直しで出来ることもたくさんあるという大切なことを再確認させてくれる書だと思います。

そしてこの書の最大の見所は、医師からみた角度の話を教えてくれていることだと思います。

私たち患者と医師との根本的な病気に対しての考え方の違いをわかりやすく面白く解説されています。

医療や薬に対して何の疑いも持っていない方にこそ是非読んで頂きたい!

分かりやすく伝わりやすく、入りやすい絶好の書ですので、どんな方にもおすすめしたい一冊です。

養生ラボ ヒロコ

是非皆さんに知っていただきたい医者や医学の在り方などを解説!

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あなたが信じてきた医療は本当ですか?

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田中佳(たなか よしみ)医学博士・脳神経外科専門医

東海大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。

大学在任中に悪性脳腫瘍に関する研究にと医学博士を取得。

日本脳神経外科学会認定専門医・日本抗加齢医学会認定専門医。

現在は脳神経外科診療(保健医療)を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組んでいる。

田中先生のサイトはこちらからどうぞ→ 田中佳先生のホームページ

主な著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」「発想の転換で元気に長生き 健康自立力」「続・健康自立力 ‐後悔しない治療の受け方‐」「健康の原点は食と腸にある!」などがある。

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