自然治癒を信じ、諦めないことで良くなる人もいる【意識不明の重体からの回復】

予防医学の重要性を説き続ける医学博士・脳神経外科専門医「田中佳先生」にお話を伺っています。

【自然治癒を信じ、諦めないことで良くなる人もいる】

私の常識というのがまだ医学よりのものがあるなというのが分かったことがあります。

この病気は無理だろうというのが良くなったりしているんです。

自分の専門分野での話ですが、くも膜下出血で意識不明の重体という相談を受けました。

ここまでいってしまったらもう難しいです、駄目です、と正直に言いました。

なぜならその患者さんは、段階で表現すると5段階中4番目で、もう極めて5に近い。

私の経験上、レベルが4番目や5番目の患者さんは意識が戻ったことが今までなかったのです。

しかし、なんとその人は喋れるし捕まって歩けるようになったと、、、。

はじめは理解できませんでした。意識不明で管だらけの状態です。

そんな状態からでも民間療法などの技術を駆使して、意識が戻ったんだという話を聞いて、本当に衝撃的でした。

なぜだ、何が治したのだ?どんなに考えても結論はひとつしかありませんよね。

自身が持つ自然治癒力の発揮、それと献身的な夫の愛。話を聞くと泣けますよ。

だから、「もう手遅れです」という言葉を軽々しく言ってはいけないんだとその時に思いました。

奇跡という言葉ではなく、良くなるレベルの認識範囲がまだ私は狭かったのかなって思います。まだまだですね、私も。

もちろん全員ではありませんが、諦めなかった人の中には良くなる人が出てきます。

そんな病気も治しちゃったの!? っていう人は世の中にホイホイいますからね。諦めないって大切だなあって、つくづく思うのです。

【難病に実際に使う薬はなんとたったの2種類!?】

難病指定されている病気は約800種類を超えるほどもあるのに実際に使う薬剤は、2種類しかないのはどういうことだ!? って思わないですか?

結局出る薬は「ステロイドと免疫抑制剤」の2種類しかないんです。

ここで知ってほしいことは、「ステロイドが処方された=不治の病」という認識です。

医学的に言えば、ステロイドで根治する病気は1つもありません。

意味がないわけではない。病状だけは抑えることができますから、抑えている間に自分でなんとかしないといけない、という世界観に気づいてほしい。

火事で火が出て、防火扉さえ閉まったら大丈夫じゃないでしょ。

防火扉が閉まっているうちに逃げる!っていうのと同じ感覚です。

ステロイドは強烈な抗炎症作用を持っていて、代謝の大元をブロックして劇的な症状鎮静作用を持っていますから「よく効く薬」とされますが、良くなったというのは見た目の一次的な解決方法で、臭い物に蓋をしたから匂わない状況と一緒です。

ステロイドは長く使えば使うほど、副作用は必発ですしね。

だから、ステロイドいらずの体に変えないといけない。そして、その発想は医学には無い。

例えば、東京から大阪へ行くのに手段は何種類かあります。

新幹線、在来線を乗り継ぐ、バス、歩き、車などなど。医学は一つの手段しか知らない感じです。

医者:新幹線で行きましょう

患者:バスではだめですか?

医者:は?何いってんの?新幹線でしょ!?貴方は疲れている、精神科を紹介しよう!

知らないということは、こういう世界観です。病気には現代医療しかないという世界観。

だから、それ以外の方法を選ぼうとする人の頭はおかしいと思ってしまう。

当たり前ですけど、医者全員じゃないですからね。

そもそも、自然治癒力とはなんですか?ですね。

知っているのに、「関係無い」と言い切る医者が多い。

実際に何人かの医者に聞いてみました、そうしたら「自然に治ったらおまんまの食い上げだよ」と言います。

「そこか!?」って。誰も患者さんのことは口にしませんでした。

長年、医者と話をしていて、患者さんの人生を語る医者に出会ったことがない。

これは私の交友関係の問題だけとは思えない。出向で色々な大学の医者と話しもしたのでね。

医者の飲み会に行っても必ずそうです、医者の飲み会で患者さんの話題をですね、今まで一回も聞いたことがないのです。

「症例」という珍しい病気や経過の話はしますけど、興味の中心は「病」だなあとつくづく思います。

ある医師会の会合なんてすごいですよ、「ゴルフのスコア」と「儲かってますか?」その二つしか話題がなかったですから、3回くらい行きましたけど、ご挨拶ということで何回もテーブルを変えるのですが、どのテーブルもその二つの話題しかありませんでした。

町医者の興味はこの2つなんかいと思っちゃいましたね。

「小児科はワクチンで儲かっていいですよね」、「なーにいってんですか、耳鼻科はもうすぐ春だから花粉症でウハウハでしょう」と、こんな会話です。

これ、目の前の二人が話しているのを聞いていた話ですからね。実話です。

同級会に行くと年齢が高くなっていますので管理職が多くなります。

院長、副院長、そうすると経費の話しかないですね。ここでは話題が一つになります。

どう経費を削減するか、どうやって少ない医者で収益を上げるか、など興味はそっちにいってしまいます。

もうね、私なんぞの居場所がありませんね。

同級会をやった時は、「なにやってんの?」「予防医学っぽいやつ」「おまえは医者の敵だ!」なんてことになりました。

もう、同級会には行けない。ま、誘われないだろうな。

つくづく違う世界にいるんだなあってことを痛感します。みんな、はやくこっちに来ないかなあ。。。

是非皆さんに知っていただきたい医者や医学の在り方などを解説!

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医学には「治る」という前提が最初からないんです

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田中佳(たなか よしみ)医学博士・脳神経外科専門医

東海大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。

大学在任中に悪性脳腫瘍に関する研究にと医学博士を取得。

日本脳神経外科学会認定専門医・日本抗加齢医学会認定専門医。

現在は脳神経外科診療(保健医療)を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組んでいる。

田中先生のサイトはこちらからどうぞ→ 田中佳先生のホームページ

主な著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」「発想の転換で元気に長生き 健康自立力」「続・健康自立力 ‐後悔しない治療の受け方‐」「健康の原点は食と腸にある!」などがある。

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