抗生物質を一切使っていない
(子豚のミルクの段階から抗生物質を添加していなく、抗生物質での治療は生後から出荷まで行っていない。)
健康な豚を育てている吉田畜産さんにお話を伺ってきました。
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ーーー抗生物質も使うのにコストがかかるじゃないですか?今使っている他の資材と比べて値段は?
抗生物質の方が安いですね。やっぱり大量にでてるのでだと思うんですが安いですね。
僕がここに来た時は抗生物質を普通に使っていたんです。出荷前3ヶ月くらいはやってはだめという基準があるので、絶対残留はしていけないので。
ーーーでも残留の値は調べないんですよね?
全部の豚は調べないですね。
基本的にはほとんど残留はしてないと思うんですがサンプリングしてチェックはしてるみたいですが、どこまでやってるかはわからないので全部はできないと思いますので。
ーーーある程度残留しているかもしれないんですか?
そうかもしれないですね、そこは本当にわからないです。
普通のところは添加剤といって飼料のなかに混ざっていれてあります。抗生剤は生まれて100日までは配合飼料に入っています。
あと日本はあまり聞いたことはないですが、海外では成長ホルモン剤をあげたりしているところもありますね。
出荷1週間前に打ったりすると筋肉が良くなったり、赤みが増したりとかするみたいです。
【二代目吉田さんの想い】
豚の場合は人間が与えてやらないとダメなわけなんです。
自分が思ったのは特に子供が、孫がいるんですがその子達が薬を使った時にスッときく体制にしたらどういう病気に対しても薬が効きやすいとなればと思えることが大事じゃないかな、そのために人間は抗生剤をいれないで食の中で良くしていければと思う。
自分もそんな偉そうな事は言えない立場かもしれませんが、タバコは吸うし、コンビニで美味しそうなものがあれば買って食べたりするんで(笑)
ただ自分たちが作っているものはそういう部分の安心・安全を求めてやっています。
抗生物質自体の効果が薄くて、使っても大丈夫で残留はしないと謳ってはいるんだけどそれでも少しずつ入れていけば備蓄はしていくと思うので、その部分が自分が本当に困った時に使う薬とその抗生物質との相性の問題になってくる。耐性菌の問題とか。
ただ単純に考えてどれが人間の未来にいいのかなと考えたとき、やっぱり無薬でいくのが一番いいんじゃないかなって思ったんです。
薬を僕らでもそうですけど、どっかで排出していくわけですが吸収もするからゼロとは言えないと思うんです。
この前にあるレストランのシェフとも話していたんですが、吉田畜産の豚肉を気に入ってもっとだしていきたいといってもらってたんだけど・・
この前会ったら色が悪かったって言われたんだよ。でもそれは豚だけではなく生きているものは波があるわけで、車の生産ラインとは違うわけで工場とは違うんです。
それを消費者の方がわかってもらわないと、難しいんですよ。
淡いピンクが一番美味しそうなのはわかるけど、たまには色が濃いのがでるわけで、そのイメージでこれは色が違うから悪いって思ってしまう消費者が多いんです。
そこは本当に商品を知っているかって言ったら普通は知らないので。
なので相手は生き物であって機械ではないですよってのを是非消費者の方達にも今回の取材を通してわかってもらえたら有難いですね。
今回、取材協力していただいた吉田畜産さんどうもありがとうございました。
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養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。