大病ほど情報のバランスを見極めるのが大事になってくる

『難病といわれてもあきらめない』をモットーに、ホリスティックな医療カウンセリングや断食指導などを取り入れられているみうらクリニック院長 三浦直樹さんにお話を伺っています。

前回の記事はこちらから⇒患者さんがときめく治療をやらせてあげるのも大事【頭の中の治療】


日本の場合は例えば検診でがんの疑いがありますと検診に行きますよね、そこで検査されます。

次に結果聞きに来てくださいと言われて行った時に、万一がんだったらその段階で病院は検査の日から手術の日まで、病院の都合で全部決められている事が多いのです。

抗がん剤のスケジュールも全部、病院の都合で決められてしまいます。

それで同意書を出されて、はいサインしてって言われるんですよ。パニックになってるうちにサインしてしまうので、どんどんベルトコンベア式に話が進んでしまいます。

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そこで、もしも疑問が有るなら上手に間をとって、ちょっと知り合いに相談したいとか、それから考えたり相談をする時間を作らないといけないです。

この間もすい臓がんの人ですぐ手術しないと死んじゃいますよ。って言われて、そうなんですか、では手術お願いします。って言ったらね・・

病院が混んでいるから7ヶ月後ですって言われたって(笑)

ーーーえっ、そんなことがあるんですね。

なんだそれって話があるんです。これは現場でマヌケな話なんですが実際あるんですよ。


37の病院・医師をまわり 僕はがんを治した

うちにも来てくださった、実名出していいとおっしゃった福島正伸先生という『僕はがんを治した』という本を書いている有名な経営コンサルタントの方なんですけど、彼は日本中に知り合いが多いので全国で37箇所の病院に受診されたんです。

それでうちにも来られて、話をさせてもらったんだけど、彼の話で何がビックリしたかと言うと37箇所の先生が全員一人ずつ違うことを言ったんです。

全員違う治療法を提案したんです。

だからすごいビックリして、福島さんの本のサブタイトルにもなっているんですが情報をしっかり集めないといけないという結論になったんです。

彼は結局、 指宿の陽子線治療、自然療法で完治しています。

メディポリス医学研究財団 元々グリーンピア指宿というすごい広大な健康施設を個人で買い取って、そしてそこを陽子線の施設にされた永田先生というドクターがおられます。

この治療は、いわゆる放射線治療も一つですね。

放射線なので副作用が少ないんです。結構完治率も高いです。

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福島先生の場合は、たまたまうちに来られた時に翌週に手術が決まっているんですと言われたんですけど、この状態だったら3ヶ月くらい自然療法で頑張ってみて、だめだったら手術されたらどうですかね?と話をしたんですね。

手術をやめて、そしたらその間に、陽子線の情報が入ってきて、そちらに行かれて、結果的に治りました。

先日お会いさせていただいた際に、あそこで僕が言わなかったら次の週に手術していたし、どうなっていたかわからないと言っていました。

先生はとても素直に、僕が食事の話をしたら次の週からいつもは移動中は忙しいのでサンドイッチを食べられているのを玄米おにぎりとお味噌汁に変えられてがんばってくださっていました。

だから情報は自分で探さないといけないんだけど、ネットでは評論家的な意見も多いので本当にこの人は患者さんを見ている人なのかとかそういうバランスを見極めるのが大事かなと思います。

抗がん剤

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ーーー抗がん剤は悪いと言われていますが・・・

それは難しいところで、これは船瀬さんなどの批判ではないんですが、ウチは最初から抗がん剤をやって効かなかったから来る人がいるんですね。

そういう人に今更、抗がん剤が悪いよと言っても何の解決にもならなくて、落ち込むだけの話なんです。

今までやったかもしれないけど、今からできることもいっぱいあるからねって話を僕はしないといけないですね。

抗がん剤は、がんを消しきる力はないけど、人によるんですが小さくする力はあるんです。

だから血管や神経を圧迫している症状がでている人なんかは、上手にその時に必要な期間だけとか、効いている間だけとかを上手に使って乗り切って、その後また自然療法に戻るって方もおられます。

この間も自然療法をずっとやっていた、30歳代前半の悪性リンパ腫の女の子がいるんですが、どんどん頸部のリンパが腫れてきて、気道と食道を圧迫して食べ物が食べれなくて呼吸も苦しくなってきていた。

そして腫瘍の部分も、皮膚がばっくり割れてしまった状態でした。

彼女も自然療法にすごくこだわっていたんだけど僕からお願いしてワンクールだけちょっと抗がん剤をやってみない?と言ったんです。

そしてやったら小さくなり、呼吸も楽になり、食べ物も食べれるようになり傷口も塞がっていき、そこからまた自然療法に戻っていき、今は共存しているって人もいるんです。

抗がん剤のみで、ガンが消えきることは少ないんですけど、抗がん剤の性質をしっかり知り、有効に使う事が大切だとも思います。

抗がん剤の性質をしっかり認識して使う

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肝臓や膵臓・胆のう・十二指腸のガンなどの場合でも、胆管を圧迫して黄疸がでていたら、一時的に抗がん剤を使って圧迫をとって症状を抑えてその後にまた元に戻すというやり方もありますので。

抗がん剤の性質をしっかり認識して使っていくということですね。

使っていく以上は、副作用がでないような生活指導、食事、断食など、デトックス系の健康法も、しっかり併用してやっていただけるように指導していくことが僕ら現場の町医者の仕事でもあります。

だから、メディアで医療現場をあまり知らない評論家的な方が、『1回でも抗がん剤を使うと体がボロボロになるよ』とか書いてあることもるんですが、そんなことをうちの患者さんに言っても意味がないんです。

フェイスブックやメディアでも、患者さんがたくさん読まれているし、一人ずつ症状やケースが違うので、どなたが読まれても傷つかないように気を付けた発言を心がけています。

三浦さんもっとはっきり言わないんですかってよく言われたりするんですけど・・・

例えばAさんとBさんがいて、Aさんのガンが消えましたという記事をあげると、Bさんのことは何も言ってないのにBさんが治ってない私はダメなんだって落ち込んでいくんです。

面白い日本人のメンタリティーです。

Aさんすごいね~って言うと、Bさんのこと何も言ってないのに落ち込んでいくんですね。これは心理学的にですが。

だからがんが治ったという記事も、あまりたくさんアップしないようにしている微妙な立場なんです、色んな状況の患者さんを看させていただいている町医者としてはね。


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みうらクリニック院長 三浦直樹

医師。1968年大阪生まれ。肉親のガンをきっかけに、西洋医学の限界と矛盾を強く認識。

以来約20年間、鍼灸や整体などの手技療法、マクロビオティックや漢方・薬膳などの食事療法、カウンセリングや催眠療法などの心理療法、

エネルギーヒーリングや気功法などの研究・実践を行い、必要に応じて西洋医学と組み合わせながら自然治癒力を引き出す治療(統合医療)を行っている。

2007年に臨済宗の僧・野口法蔵氏のもとで「坐禅断食」を学び、断食指導も行っている。

健康的生活習慣のアドバイスを行う一方で、『難病といわれてもあきらめない』をモットーに、ホリスティックな医療カウンセリングなども取り入れている。

著書「顔を見れば隠れた病気がわかる (内臓の不調を自分でチェック!)」(マキノ出版)「週1断食で万病が治る (週1日、2食抜くだけ!)」(マキノ出版)「Dr.三浦直樹 新次元の「ガンの学校」」(きれいねっと)がある。

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日々、数多くのガン患者を診察している医師の目線から、それらにまつわる多くの情報を整理し、ガンに対する考え方や病院との付き合い方など、より具体的な内容をお話させていただきます。

詳しくはこちらから⇒ Dr.三浦直樹のガンの学校

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