家庭でドイツ自然療法や手作りの暮らしを実践しながら、自然からの癒しを探求されている森 Wenzel 明華(さやか)さんによる連載コラムです。
ベルリンへの旅 イーストサイドギャラリーにて
ベルリンに行ってきました。
秋休みが2週間あって、最後の4日間は息子たちと友人家族とともにベルリンへ。
ベルリンを訪れるのは、十八年ぶりくらいでしょうか。
まださびれたかんじの灰色の街並み。というイメージのまま、わたしの頭の中では止まっていました。
世界の大都市ベルリン
でも近年のイメージは「ベルリンドリーム」というのか・・・かつてのアメリカンドリームのような?
世界で一番ホットな街といった印象に変化しています。
今回は列車に乗って!3時間40分の旅です。
友人としゃべっていたらあっという間にベルリンに到着。
ガールズトークはまるで「魔法」!(笑)
ということにしておいて〜〜
あ、現実社会では「おばちゃんトーク」ですね。(笑)
ベルリンに降り立った瞬間に、感じたのは駅がきれいになったということ。
街を歩く人たちもおしゃれ。
なんかベルリンのおしゃれっていうのは、流行とかでなくて。
本当に好きな物、良い素材で。みたいなシックなお洒落ですこし個性的な感じといったらいいのでしょうか?
(あぁ、世界の大都市にやってきた。。。)って実感しました。
なんか空気感が違う!
間違いなく、訪れていただきたいオススメの街!のリストに入ります。
中途半端な都会に近い田舎ではなく、間違いなく世界の中の都市にいるという・・・そんな空気。
あっという間にベルリンの魔法にかかって、好きになってしまいました。
わたしたちの宿泊したホテルは、カイザー教会のすぐ近くでした。
こちらの教会は第二次世界大戦で、壊滅的に破壊されたベルリン、戦争の被害のシンボルとして当時のまま残されています。
のこった部分に入ると、モザイク画の天井が美しく、往時はさぞかし見事なものだったのだなと思わずにはいられません。
教会の外壁には第二次世界対戦のときの地上での銃撃のあとが、いまも生々しく残されています。
今は、こんなに平和な街で・・・激しい銃撃戦が繰り広げられ・・・多くの人が命を失ったのか。
教会の外壁のところには、昨年のクリスマスの季節におこったベルリンのテロでの犠牲者への追悼の場所もありました。
表面的な「戦争」ではなく、こういった形で 悲しみや、不満、が表現される時代になったのか、と思うとそれも悲しいものです。
ドイツは今、政治的にも移民問題で揺れていますが・・・
本当に困った人を見捨てることはできないという考えにわたしは賛成です。
これは対岸の火事ではないのです。
今の日本の方向は「平和」への対話を目指しているのか?そんな疑問も浮かびます。
こどもたちに平和への想いが伝わり、未来をもっと変えていけるように。(もちろんわたしも、あなたも)
絶対的な平和への礎になる働きができるようにと祈りました。
ベルリンの壁「イーストサイドギャラリー」
次に訪れたのが、東西ドイツを隔てていたベルリンの壁の、「東側」に絵画が書かれた「イーストサイドギャラリー」
長い壁に沿って、アーティストたちが描く壁画は個性的。
壁の横を歩きながら、ときに深く立ち止まって考えさせられました。
いちばん印象的だったのが、一面に血塗られたような赤の向こうに、コンクリートの丸い窪みの部分に、青空が描かれ、かすかに壁にはヒビ、亀裂が入っているのです。
当時の人々の気持ち、犠牲になったひとたちの気持ち・・・
そして希望そんなことを考えました。
これはトラバント。
旧東ドイツの紙でできた名物車です。
紙でできている車、なんていわれています。
こどもが生まれたら、役所に車の申し込みにいって、そして成人する頃に受け取れるという冗談だか、なんだかわからないエピソードがあるくらいなのです。
でもこの車、すっごく可愛くて・・・わたしは大好き。
今ではクラッシックカーの部類に入るでしょうね。
あとはアデナウアーとホーネッカーのキス。
この絵画はとても知られています。
東西ドイツのリーダーの熱いキス。壁がくずれてひとつのドイツになった喜びが表現されています。
ひとりひとりの意識が変わり、壁を崩した。。。。
あの時のベルリンの壁の崩壊、そして東西ドイツの統一のニュースは今も脳裏に残っています。
10代だったわたしは、世界がだんだんとひとつに、平和になっていくんだな、という喜びと興奮とともにテレビをみていた記憶があります。
あるとき、わたしの友人がまだ東西ドイツの壁が崩れたばかりの時にドイツを列車で旅していました。
コンパートメント(個室車両)で、そこで彼は、社会学者にであったのですが、その言葉が印象的でした。
「物質的な壁が崩れても、ひとびとの心のなかに築かれた壁を崩していくのが、今後の課題だよ。。。」
ひとびとの心の中にある「壁」
それは決して東西ドイツだけの壁ではないでしょう。
わたしたちの心の中には、壁がたくさんあるのではないでしょうか?
自分でも知らないうちに壁ができていることがあります。
例えば親から「こうあるべき」と育てられたこと。。。
親には感謝していますが、時にはそれが大きな壁となることもあります。
日本だと「女の子だから」「男はこうあるべき」そんなジェンダーの壁なども存在します。
心の壁をとりはらって。。。なるべくニュートラルな状態で、自分自身の気持ちに向き合うこと。
そしてそばにいるひと、家族に向き合うこと・・・
毎日、いろんな壁ができるけど、毎日、新しい気持ちでそれをくずして、壁の向こうの世界を目指していきたいものです。
壁という言い方でなくとも、ブロックとか、リミットとか、煩悩とか。
いろんな言い方が当てはめれるのではないでしょうか?
自然療法に関しても、わたしがこどもたちのために自然療法をとりいれた時は、十年ほど前でしたが本当に情報が少なくて、偏見もあって・・・手探り状態でした。
でも今は、いろんな情報があって(で、今度はどれが、なんだか、わからないという問題もありますが。。。笑)
壁もすこしづつ、崩れてきたんだなぁと実感しています。
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森 Wenzel 明華(もり ウェンツェル さやか)
著書「ハーブ療法の母ヒルデガルトの家庭でできるドイツ自然療法」(BABジャパン)「ホメオパシーってなぁに?」(ホメオパシー出版 )
「誰でも家庭でできる自然療法」がテーマです。持ち前の好奇心と行動力でドイツでは、自然と共に生きています。家庭で自然療法や手作りの暮らしを実践しながら、自然からの癒しを探求しています。
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