ドイツ的ファスティングの方法【腸内の環境を整えることは健康を司る深い意味がある】

家庭でドイツ自然療法や手作りの暮らしを実践しながら、自然からの癒しを探求されている森 Wenzel 明華(さやか)さんによる連載コラムです。

ファスティングで花粉症対策を!

日本に一時帰国して、ドイツに帰ってまいりました。

寒くて、暗いドイツからすこしでも逃げるために明るくて暖かな日本へ。。。。のはずが

なんと大雪のニュースが流れて、外はマイナスとか。

寒くて明るい日本に帰って、温泉やらおいしい食事を堪能しました。

雪がちらついたものの・・・お天気には恵まれ日本でのセミナーは無事に和やかに終了。

みなさまにお会いできてよかったです。ありがとうございます!!

ファスティング期間なドイツ

さて、ドイツは現在「ファスティング」の期間です。

この州の名物となっている馬鹿騒ぎする(苦笑)カーニバルが(わたしが日本に入っている間につつがなく)終わり・・・

カーニバルのあと、「灰の水曜日」を迎えると、そこから復活祭までは、「ファスティング」の期間なのです。

旧約聖書。。。から(というより古代からそういう習慣がありましたが)

このファスティング、「断つ」という意味なのですが、断食まではいかなくても

ドイツの社会では、節制とか、わたしの著書にも書いていますが、善意や(生かされているという)感謝を示すという心がけをする期間というふうにとらえられています。

このファスティングの期間は、ドイツでは昔ながらの大切な習慣と言うイメージのようです。

(日本のお盆みたいな)

ドイツ人の夫は「ぼくはファスティングの間は、チョコレートとコーヒーは食べないんだよ」と宣言。

まぁ、最近、ちょっとお腹がでてきたから、そのためにもありがたい話なんですが。

こどもたちの通う学校からも、メールが届いていて

「今週からファスティング期間がはじまりました。この地域の議会では○月○日は、ノーマイカーデーです。環境のために車を乗らないで過ごすようにしましょう!」というお知らせが。

国全体で取り組んでいるのだと感心してしまいました。

それくらい身近な存在なんですよね。

読者のみなさまも、そういった精神面でのファスティングをこころがけてみませんか?

断食は健康を促進

断食って、最近は断食道場があったり、日本でもファスティングが広がってきているようです。

古来より、世界的に断食というのはあちこちの文化でも「健康」ためにおこなわれてきました。

ギリシャ医学の祖 ヒポクラテスも「汝の食事を薬とせよ」といっているように、腸内環境は食事で決まります。

腸の表面は、様々な菌で覆われていて層をなしています。

それが腸壁を守っているのです。

その菌の数は何億ともいわれており、個々に違った働きをになっています。

体のバランスが崩れると「悪玉菌」とよばれるものは発生し、症状として現れます。

肌が荒れたり、胃腸の具合が悪くなったりといった具合で、様々な症状をひきおこします。

わたしの学んだホメオパシーの学校でも、腸内環境を整えるレメディやアドバイスで

学習障害や精神状態が改善した例がいくつもみられました。

またクライアントさんや、我が子でも体験済みです。

腸は第二の脳ともいわれていますし、千島学説では「腸内で血液がつくられている」という理論もあります。

それくらい腸内の環境を整えておくことは、すべての健康を司るほどに深い意味があるのです。

腸内環境が悪いと、どんな症状がでてくるのでしょうか?

・食物アレルギー

・潰瘍性大腸炎などの疾患
・慢性の胃の症状  悪化すると胃潰瘍などに
・アレルギー性気管支ぜん息

・頭痛

・花粉症

・肌荒れに

・アトピー性皮膚炎

・精神のおちつきのなさ

・不安 鬱っぽい症状

などです。

これはざっと書いただけですが、かなり深刻だと思いませんか?(笑)

これから春をむかえると、どんどん体は自然に「排出」「解毒」しようと働き出します。

そういった時に、一気に症状がでてしまいすぎないように、まだ今からでも、間に合います。

腸内環境を整えることが「花粉症」をもふくむ根本への解決になります。

ドイツ的ファスティングな方法

フェンネル

ヒルデガルトのハーブや、ドイツでよく知られているのは「フェンネル」です。

これは胃腸を整えるハーブとしてよく知られています。

胃腸の調子が悪い時は「フェンネルティー」がどこでも登場。

またフェンネルの種を直接噛んだり、食事のさいにつかってみたりするのもいいと思います。

ジャガイモ料理や、サラダなんかにいれるだけで、ちょっとエキゾチックな味わいになります。

ヒルデガルト療法では錠剤なども販売されています。

断食のさいにも、フェンネルティーを飲んだりします。

またフェンネルの生の葉っぱや、根っこのサラダなんかも美味しいです。

ぜひ、ドイツにきて味わっていただきたいものです。

ドイツ的であれば、野菜だけのスープを作って(お味噌汁でいい)

その上澄みだけをのむとか、週末に、そんなふうにして工夫してみてもいいと思います。

忙しい場合でしたら、朝は上澄みスープのみ、夜は野菜スープというように消化吸収によいもので3日間ほど試してみてください。

断食しているときは

・お酒

・薬

・刺激物(コーヒー たばこなんかも)

禁止です。

ドイツのクレイ

最近は、クレイなんかも。

クレイ分子のマイナスイオンが残留農薬の化学物質やら添加物、はプラスイオンなので吸着して外に排出する働きもあります。

ドイツには胃腸用にとちゃんと記載された飲用のカプセルもあります。

カプセルでなくても、ぬるま湯でといて飲むという方法もありますが・・・

わたしも試してみましたが、結構・・・泥水飲んでいるみたいで吐きそうになりました。(笑)

花粉症対策ということでしたら、花粉が顔にかかってかゆいとかでしたらクレイ水(クレイをこさじいっぱい水にとかしたもの)で顔を洗ったり。

(最近は市販のものもクレイを使ったシャンプーやトリートメントも。)

目がかゆい場合は、生のはちみつを一滴、目にいれます。これが驚くほど効果的なんです。

(しかし、かなりしみますが。。。涙がでてきても流しながら我慢我慢 笑)

はちみつには抗菌作用、抗炎症作用などがあります。

キャベツ療法というものもあります。

キャベツから胃腸薬が作られているくらいなので、キャベツには腸にいい有効成分が含まれています。

またキャベツの食物繊維はあきらかに腸内環境にも好ましいといえるでしょう。

毎日キャベツを生で10枚ほど食べるという方法なので、試してみようと思えば簡単なのではないでしょうか。

このキャベツ療法で、花粉症がすっかりなくなったひとがいます。

断食はつまり、腸内をいったん空っぽとまではいかなくとも、いつもの消化吸収の仕事を減らすわけですから腸内環境の見直しや、休憩になります。

消化吸収に体は一番エネルギーを使っていますので、その分余ったエネルギーを代謝や修復に回せるんですよね。

一番の予防は?

いろいろ観察してきて、わたしがしみじみ思うのはドイツではまだ花粉症の人はそれほどいません。

でもこちらでも年々多くはなってきているんです。

で、その結果、やはり思ったのが「薬の取りすぎ」ということです。

あまり薬を飲まない文化といえども、昔よりドイツ人の薬の摂取量もあがっています。

抗生物質を1個のむだけで、腸内最近は善玉、悪玉もろとも死に絶えます。

復活するには、健康的な人で1週間~10日間かかるそうです。

また薬全般に関しても、肝臓、腎臓への負担も大きなものです。

腸の働きにくわえて・・・

そういったことを考えると、薬というのはどれだけ威力が強いのかということがご理解できるのではないかと思います。

もちろんほんとうに死ぬほど辛いとか、持病があって必要な場合は仕方ないのですが、

もし今、健康であるなら不必要な薬を飲むのをやめるだけで体の調子はぐんとよくなるはずです。

というのはちょっと症状があるくらいで薬を飲まないこと。。。というのが基本です。

自力で症状もデトックスしていくと、だんだん体も丈夫になっていくものです。

薬というのは、体や精神への貯金を切り崩しているようなもので・・・

借金みたいなもの。

熱をさげる、症状を消す、様々な働きがありますが、ごまかして健康そうなふりができるだけ・・・です。

いつかそのツケは必ずやってくるのです。

ドイツの我が家のハーブ、自然療法の緑の棚

さて、ドイツの庭にもちらほらとクロッカスやスノードロップが咲き始めました。

風も冷たく、気温もマイナスだったり寒いのですが。

気持ちは明るくなってきました。

明るい光がだんだん部屋の中にも差し込んでくるようになりました

さぁ、「ファスティング」は体だけではなく、心も、精神も。

気持ちのいい春を迎えませんか?

ドイツより祈っています!

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ドイツに息づく家庭でできる自然療法

森 Wenzel 明華(もり ウェンツェル さやか)

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「誰でも家庭でできる自然療法」がテーマです。持ち前の好奇心と行動力でドイツでは、自然と共に生きています。家庭で自然療法や手作りの暮らしを実践しながら、自然からの癒しを探求しています。

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