日本ではサボテンが食用とは思っていないでしょうが、メキシコでは実はサボテンが食べられています。食用になるのはウチワサボテンという種類のもの。
「ノパル」とは古代アステカ時代から野菜として食べられているウチワサボテンのことで、その高い効能から、メキシコを代表する健康野菜として知られ、アメリカ・ヨーロッパなどではサプリメントとして多く用いられています。
僕らも住んでいた時は結構食べていましたし、メキシコではかなりポピュラーなんです。メキシコではノパル(ノパール)と呼ばれ、野菜として市場に並んでいます。
そしてこれは知らなかったんですが、愛知県の春日井市は食用のサボテンがあり有名なんだと知り合いに聞いて、ひさしぶりに食べたいなと思い行ってきました。
春日井市は、実生(サボテンを種から育てること)サボテンの全国シェア8割を占めているのです。
サボテンの栽培は主に桃山地区で行われ、昭和34年の伊勢湾台風によって、それまでの本業であった桃やりんごといった果樹栽培が大打撃をうけ、
それ以後サボテン栽培を本格的に行うようになり、その高い技術から実生栽培(種から作る栽培方法)によるサボテンの苗生産日本一の街となる。
春日井市もまちおこしのためにサボテンを使っており、サボテンを使ったラーメンや焼きそば、ういろうやアイスなどもあるみたいです。
食用サボテンの栄養や効能
メキシコにいる時はあまり知らずに食べていましたが、確かに食べていると便がよくでるし、便秘解消にはもってこいでした。
主な効能は
・便秘解消
・動脈硬化の予防
・むくみの改善
・疲労回復・精神作用
・糖尿病予防
・美白効果 などなど
後は低カロリーなのでダイエットにも向いています。
ノパルは低カロリーな上、食物繊維、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルや、人間の身体に必須とされる17種のアミノ酸、アスコルビン酸、ビタミン類などが多く含まれ、ノパル特有のネバネバ成分には「ムコ多糖体」を多く含んでいる
古い文献にも書いているそうなんですが傷の手当、熱さましなどの治療、肥満、糖尿病、二日酔い、便秘、日焼けによるシミなどを予防する民間薬としても使われていたそうです。
ノパルを食べる習慣があるメキシコ人には重度の糖尿病患者が少ないとも言われているそうですが。
確かにあれだけ太っている人が多いのに、そこまで糖尿病の人は周りにはいなかったかな?と考えたところ、糖尿病の人はチラホラはいたけど重度ではなかったです。
そしてなんと春日井のスーパー「ナフコ」で売っているということで、買って食べてみました。
※春日井市内のナフコ不二屋6店舗にて後藤サボテンさんの「春日井ノパル」が販売しているみたいです。
値段も思ったより高くなくて、小さめのが5枚入って300円くらいでしたね。
ちなみにメキシコだと当時1kgで150円くらいでした・・・かなり激安。
↓こちらは後藤サボテンさんの「春日井ノパル」
約400gで価格640円(税込 691 円)送料別
ピクルスもあるみたいです。(こちらは後藤サボテンではありません)
パーティー料理にピッタリ!食用サボテン塩水漬け(100g)食品 惣菜 多国籍料理 メキシコ トルティーヤ02P01Mar15
そして肝心の味はメキシコで食べたノパルとは少し違って、味も酸っぱくなく、硬さも若干固めで、ネバネバも少なめでしたね。
でも逆に酸味が少なめなので食べやすいです。
調理法は色々あり、生でも食べれるらしいですが食べた事はありません。(レストランで生でサラダとして食べた事があるかも)
湯通しして食べるのが多かったです。
個人的にオススメなのは「サボテンステーキ」今回もこれで食べました。
サボテンステーキ
まずサボテンを水洗いしてからの、油は少なめで油が蒸発したら焦げないように水を少し加えて塩、コショウをして焼くだけです。
メキシコでもこのサボテンステーキが多くチーズをかけて、サルサをかけて食べるのが多いですね。
※サルサとは、メキシコでソースの意味。
サルサには唐辛子をふんだんに加えることが多く、その種類たるや数えきれないほど。食卓には必ずサルサが用意され、メキシコ料理に華を添える重要な役割を持つ。
メキシコのスーパーフード「食用サボテン・ノパル」も日本で広がって、スーパーなどで買えるようになり値段ももう少し安くなれば良いですね。
※今回買ったのはトゲは取ってあったのですが、細いトゲが残っていたので洗う時は注意してやってください。
小さいトゲでも中々痛いです。
スポンジなどで軽く表面を水洗いしたあと、ピーラーや包丁などで取り除くのが無難です。
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愛知県生まれ。以前メキシコで足つぼマッサージ師、動画(PV)制作などを経験。養生ラボでは、薬に頼らない生き方、体質改善の方法、実体験談を語っていきます。