断食で病気でも治せるが体質・体調による 

『難病といわれてもあきらめない』をモットーに、ホリスティックな医療カウンセリングや断食指導などを取り入れられているみうらクリニック院長 三浦直樹さんにお話を伺っています。

前回の記事はこちらから⇒少食にしたら便も増えて、ショートスリーパーになる【1日1食】

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ーーー最近だと断食、ファスティングが流行っていますが・・・私たちも断食、半断食をやっています。(効果は感じてます)

断食に関しては本にも散々書いていますが、基本的には健康な人が健康になる健康法だと思っていますし、嫌な人が無理にやるものでもない。

僕のところは今までで一番低年齢は10歳の子が来ましたね。その子はアトピーだったけど綺麗に治りましたね。

ウチの師匠も言っていますが、断食は健康法であって修行ではないよという話ですね。

ウチの師匠も断食がブームになってしまっているので、断食が向いていない人が断食をやって逆に体調をくずしてしまったら困るよね、って話は実は先週も電話でしていたんです。

ウチの患者さんも結構断食したいと言うんですが、向いていない人はしょうがないですよ。

ーーー痩せている人はあんまり合っていないんですか?ケトン体で脳を動かすので脂肪、筋肉を代謝していってしまうんですよね?

いや痩せてても体力があればいいんですよ。確かに筋肉を使います、なので極端に痩せている人は向いていないですが、痩せててもしっかり筋肉、体力がある人なら大丈夫です。

それはその人の健康状態を見てから判断ですね、ウチは結局診察してから決めているので、誰でもかれでも来ていいよという断食は気をつけた方がいいなと思います。

この本にも書いてあるんですが1日くらいだったらいいんですが、やっぱり3日4日の長期断食になるんであれば1回目は指導者についた方がいいですね。

2回目、3回目は自分でできるかもしれなせんが、1回目は色々な反応が出る人が時々います、そうなると不安になりますので指導者がいた方がいいです。

それでそんな状態で病院に行かれると、そんなことする奴がアホやって西洋医学の先生は言いますのでね。

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僕らは断食もそうですが、食事のことは医学部では習わないので、僕らみたいにたまたま卒業して個人的に興味を持った人間が食事の勉強をしますよね。

だから日本の臨床現場ではがんの患者さんでも何食べたらいいですか?って主治医に聞いたら、何を食べてもいいよという答えしか返ってこないと思います。

食べ物で病気が治るくらいだったら、僕ら医者はいらないよねという話を現場の医者は平気でしているんですけど、

実際欧米ではそんなことがなくて、僕らの体何でできてるの?って言ったら食べ物、水、空気、身につけるもの(化粧品や石鹸・シャンプー等)くらいしかないわけですので関係ないわけがなくて、

もし本当に栄養分だけで健康になると言うんだったら、医者はみんな点滴だけで生きていきばいいんですよね。

生命力があるものを食べないといけない

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ーーーサプリだけでもいいってことになりますからね。

そうです、でもそんなことしないですよね。やはり生命力があるものを食べないといけないというのを本能的にわかっています。

ーーーどんな健康法でも極端は良くないってことですか?

合っている人か、合ってない人かという判断をちゃんと判断できる指導者にかかってくださいということです。

ウチでも極端なことは、ケースに応じてやるんです。

ただその人の体質を見て、この人の今の時期だったらこれがいいな、と断食させたり、この人のこの時期だったりビタミンCがいいなとかですね。

本を見て万人にも良いような感じでみんながやっちゃうようなのは、体質が合っていない人だと本当に悲劇になってしまうので。

そこの見極めをちゃんとできる指導者を見つけてください。

病気になる前から、こういうところに行くとこういう情報が得られるよというのをなんとなく知っておいて、元気なうちから知っておいて、

万一自分が病気になった時に、いきなり西洋医学の先生の意見を鵜呑みにするのではなくて、違った方面の先生の意見としっかり比べてもらって、自分にはどっちがしっくりくるか考えて選んでもらうのがいいと思います。

重度の患者さんが断食で治った例

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ーーーこちらでは重度の患者さんが断食で治った例もあるのですか?

あんまり重度だと断食は向いていないので、中程度の方がいいですね。

重度とは何の病気かにもよるんですけど、重度のガンだと、ガンが原因で体重は減りますし、抗がん剤で食欲が落ちて、そこで断食をしてしまうと一気に体重が落ちるの、で体力が回復するのにすごく大変な事が多いのです。

基本的には僕の師匠は、健康な人が健康維持の為にするのが断食だというのが定義にはしています。

病気でも治せるのですが、体質、体調によりますね。

僕のところでも衰弱が激しい患者さんが本を書くと断食がしたいとおっしゃるんです。

そこであなたには無理ですと言ってしまうと、死んでもいいから断食からやらせてくださいっ言うんですけど、何の為に来るのって話になってしまうのでね。

ーーー糖尿病の方が急に断食をすると血管がもろくなっているのであぶないとも聞いたんですが。

ウチでも一型糖尿病でインスリンを打ちながら、断食に参加した人が今まで2人くらいおられるんですけど、それは私はドクターなのでちゃんと血糖値をとりながら様子を見てやっています。

それで今までは、問題はありませんでした。

インスリンの量が減ったのは事実ですが、完全に離脱まではいっていません。ただ、体調は良くなったとはおっしゃっています。

ーーー人口透析に入ってしまうと難しいんですか?

透析も3ヶ月くらいすると難しいです。廃用性萎縮と言って、人工透析を始めると、腎臓自体が自分は働かなくていいんだ、となってしまうので、機能が退縮してしまうことが多いのです。

10年くらい透析をしていて、そこから復活した人を2人くらい知っているんですが、すごい大変です。

これはすごくレアケースなので、一般の人にはあまりオススメできないですね。

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機械が腎臓の働きをやってしまうので、腎臓自体が働かなかくなり、逆に働いてしまうと害をなすと思い自分で退縮するんです。

だから副腎でもそうですが、ステロイドがバンバン入ると副腎自体がステロイドを出さなくてもいいんだ、となり退縮してしまう。

血中のステロイドの濃度などを、脳がちゃんとモニタリングして今は働いたほうがいい、働かないほうがいいというのをコントロールしていますので、外から入ってきて血中濃度が上がればもう自分は働かなくていいよ、と退縮していくのが多いですね。

なので人工透析に入ってしまうと難しくなるのです。

ーーー断食で人の感情も変わると本に書いてありますが、どうなのでしょうか?

それはNHKでもやっていましたが腸内細菌の状態と感情やウツ病の関係、その原因として、セロトニンというホルモンとの関係も科学的にもわかってきています。

自律神経の働きを考えても、腸内環境は大切ですね。

それで色んな宗教的な悟りを得たという人が、その際に断食や瞑想をしているのも興味深いです。

消化に使うエネルギーがいらないので、相対的に脳にいく血流量が増えると考えられます。

僕らでも断食中に仕事のアイデアが色々浮かぶことは結構あります。

よく本でもビジネスの第一人者がやる習慣としてはファスティングと瞑想と言われていますね。

ーーー断食でダウン症が良くなる事もあると聞いた事があるのですが。

僕は見たことがないんですが、甲田先生のデータはありますね。

韓国人の男の子がダウン症と言われて入院しながら断食をして、確か8歳くらいだったんだけどすごく元気になって頭が冴えてきて日本語と韓国語と英語の新聞を全部読めるようになった。と甲田先生の本に書いてありました。

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西洋医学的にはいわゆる難病は治らない。

だからウチでも患者さんに伝えるんですが今の先生が西洋医学通りの治療をしたらそうなるかもしれないけど違うことをやったらわからないよって話ですね。

そんな人はいっぱいいるのでね。

うちの患者さんで、吹田の方でしたが、3時間後に亡くなるっていう変な余命宣告をされましてそれで点滴抜かれて家に帰られたんです。

私にも連絡がありました。

でも、次の朝に目が覚めましたって言って、電話がかかってきまして。

彼女は妹さんがカナダにいたんです。おねえちゃんが亡くなるからってカナダから妹さんが慌てて帰国されました。

妹さんは子供が生まれて半年位で、そのお子さんをご主人に預けて来たんです。

姉がもうすぐ亡くなると思って、慌てて帰国したんですけど、患者さんご本人は、3ヶ月くらいお元気だったんですよ。

それで1ヶ月くらい経った時に、こどものことがあるので私はカナダに帰ってもいいでしょうか?って(笑)

ーーーその時の治療は何をしたんですか?

うちでは何もしてないです。カウンセリングだけです。どこでも治療をしても無駄だと言われていた状態でしたからね。


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みうらクリニック院長 三浦直樹

医師。1968年大阪生まれ。肉親のガンをきっかけに、西洋医学の限界と矛盾を強く認識。

以来約20年間、鍼灸や整体などの手技療法、マクロビオティックや漢方・薬膳などの食事療法、カウンセリングや催眠療法などの心理療法、

エネルギーヒーリングや気功法などの研究・実践を行い、必要に応じて西洋医学と組み合わせながら自然治癒力を引き出す治療(統合医療)を行っている。

2007年に臨済宗の僧・野口法蔵氏のもとで「坐禅断食」を学び、断食指導も行っている。

健康的生活習慣のアドバイスを行う一方で、『難病といわれてもあきらめない』をモットーに、ホリスティックな医療カウンセリングなども取り入れている。

著書「顔を見れば隠れた病気がわかる (内臓の不調を自分でチェック!)」(マキノ出版)「週1断食で万病が治る (週1日、2食抜くだけ!)」(マキノ出版)「Dr.三浦直樹 新次元の「ガンの学校」」(きれいねっと)がある。

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