人間に与えられたのは、「選択の自由」これは生きてる最大のメリット

医学博士、池川クリニック院長。胎内記憶でも有名な池川明さんにお話を伺っています。

【前回の記事】

ワクチンに限らず、育児でも自分で情報を集めて考えることが重要

僕が思うのは両極端を知った上で、自分はどこの立ち位置で生きていくのかを決める生き方の練習なんですね。

そこから自分でバランスとるんですよ。

学校教育は、正解があることに早く正確に答えを出すという教育をしちゃってるから、答えがないものに自分で考えて答えを出すことに慣れてない。いわゆる洗脳教育ですよね。

何の疑問もなくすべてのものには正解があると思いこんでいる。だから文部科学省の管轄ではない自宅の家の中でやればいいんです。

あなたはどうしたい、お母さんはこう、あなたはどう思う?じゃあこうしよう、お父さんはこう。みんな違うよね、じゃあどうしようと。

そういうすり合わせをしていくと練習ができるんですよ。

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自分で考えて行動するという。欧米とかでは意図的にそういう教育をしている学校もあるんですね。日本でもあるにはあるんですが、まだすごく少ないです。

でも学校に任せず親がやるべきだと思いますね。

学校は指導要領があり先生の判断で簡単に変えることはできません。学校を変えるのは大変ですから。将来にわたって、学校教育は基本変わらないですから、と私は思っています。

やっぱり何でもそうですが、反対派の意見、賛成派の意見どちらも聞くのがいいと思います。

両極端の意見を聞いたほうがいい。そこで落としどころはそこじゃない、どっちかじゃなくて真ん中。もちろん真ん中でも右寄り左寄りはあるんですけど。

それがみんな多数がね、こっちよりこっちよりってバラバラな意見をもっている社会がバランスがいい状態ですよね、全体が相対としてこっちこっちってのはあるんだけど、両極端しか選択肢がないってのは非常にまずいですよね。危険です。

生きる最大のメリット

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人間に与えられたのは、「選択の自由」これは生きてる最大のメリットだと思います。

それを行使させない独裁国家や「独裁両親」これは本当によくない。

その選択をどうしていくかっていう知恵を授ける、選択の結果を押し付けるんじゃなくて、選択の方法で自分はこう決めたらこれをやっていくっていうのがたくさんあると右と左と違うと分かれていきますよね。

両極端の例が、赤ちゃんが産まれる時に部屋を暗くするのか明るくするのか。どちらも赤ちゃんのためにそうするのだけど、やることは全く正反対。

まず何のために、という目的あってはじめて方法論が出てくる。

目的は同じでも、色々な方法がある。

そしてそれは場合によって全く正反対のことをしてしまうけれども、そこにはどんな思いが入っているのか、この思い、というのが大切なような気がします。

方法にこだわりすぎるな!

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方法にこだわり過ぎなんですよ。やったらいいが強くなって何のためかが抜けちゃってるんです。

「このため」に私はワクチンは受けたほうがいいと思う、受けないほうがいいと思う。

この、何のためにワクチンを打つのか、打たないのかという目的、これが大切なのに、単に打つ打たないという些末な方法論に終わってしまう。

何のためにっていうのが抜けちゃってるんです。

だからとにかく自然にワイルドにいって、生きる力があれば自然に生きるから、その子の力に任せますっていうのは何もしなくていいですよね。

ただ補助的に危ないところは助けたいんですっていうんだったらワクチンなんかでも打つっていう選択もあるし。

何をするにつけても、「何のために」という目的意識。これが絶対大事ですね。

構造構成主義という哲学

これは、構造構成主義といって西條剛央さんという哲学者の方が提唱している方法論があるんです。あらゆる場所に適応できるという概念で。

3・11の時にモノがないときに適切な援助したいという「ふんばろう東日本支援プロジェクト」という、物資支援から重機免許取得といった自立支援まで50以上のプロジェクトからなる日本最大の総合支援組織を立ち上げた人の哲学を実践したプロジェクトなんです。

すごいプロジェクトなんですよ。

その方が、構造構成主義というのを唱えてるんですが、その時点での現状の認識では震災が起きた直後モノがない、目的→この人たちに何かを届けたい。

その方法はなければ作っちゃおう。だから今の現状認識と目的が大事ですよね、この間をつなぐのが方法なのに、ほとんどの人は方法にこだわってるんです。目的がなくて。

子育て出産もそうなんですよ、何のために子供産んで育てるかがなくて子どもを産むことだけ、医者もそうなんですが、産ませることだけに目的を持ってるんです。

だから選択肢が限られちゃうんです。だから自然出産は有り得ない、無事産まれることだけに焦点を当ててるから。

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でも立派な大人にする、自分でたくましい子にするためには、自然でみんなに囲まれた方がいいよねって発想があれば自然出産もOKなはずなんですよ。

でこれが本当は2割くらいあるのがバランスがいいかなとは思ってます。8割2割くらい。もしくは反対に自然が8割、病院が2割ぐらいがバランスがいい。

オランダは自然出産が多いそうですね、なぜオランダが多いかはわかりませんが、自宅出産も多いそうですね。

だから危ない人などは我々の病院にきてもらいってやたりなどすると病院でのお産は2割くらいになるんですけど。

日本ではやはり何かあったらどうするのって時代なので、西洋なんかでは何かお産でトラブルがあったら国が面倒みますっていう国もあるんです。

医者は責任を取られない。でも再発防止のために包み隠さずその行為を振り返る。制度がある国もあるようです。そうすると自然出産も増え人口も増えてる。

患者さん国民の選択なんです。その結果がそうなるんです。

すべては生き方ということ

本当に全ては生き方の問題ですよね。

すべてに選択の自由があるので、自分の人生に自分が責任を持って選択していく。ということですかね。

で、もっと広げてると私の中では、その選択に間違いはないという話になってくるので。どっちでもいいんじゃないのってなるんです。

なかなか正解は何にでもあると思っている人には受け入れにくい話だと思いますけど。選択に正解不正解があると考えてる人だと、間違った方は絶対に許せないというね。

そういう考えになってくるんですよね。

実生活の中では、いろんな選択肢があるよということを皆さんに知って頂きたいなと思います。

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池川明プロフィール

1954年、東京都生まれ。帝京大学医学部卒・同大大学院修了。医学博士。

上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、89年、神奈川県横浜市に池川クリニックを開設。

サイトはこちらから⇒池川明ドットコム

主な著書に「子どもはあなたに大切なことを伝えるために生まれてきた。 (青春文庫)」「ママのおなかをえらんできたよ。」「ママ、さよなら。ありがとう」などがある。

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