予防医学の重要性を説き続ける医学博士・脳神経外科専門医「田中佳先生」にお話を伺っています。
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ホメオパシー
ーーーホメオパシーをやられているんですよね?
というか、いまは学校で学んでいる最中で3年生です。
にしても、ホメオパシーを学ぶようになってからだいぶ変わりましたね。ますます角がとれてきたと思います。 ホメオパシーはかなり深いですよ、基本は全体像。
言葉で言うのは簡単なんですが、本当に捉えるのは難しい。
客観的に見るのは人類にとって極めて難しいんですね。 自分というフィルターを通ると「田中佳」という色が自動的につくんです。
外すことは不可能な訳です。
例えばコーヒーが美味しいとはどういうことですかです。お互いに美味しいコーヒーだねえと言ったものの、同じ美味しいでしょうか?
ーーー違いますね。
そうですよね、それはお互いのフィルターを通っているからなんです。
だから全く同じ美味しいはありえないんです。自分の色が着く事が分かっていながら、極力つけないように努力する。無闇に判断しない。
これが、また、難しい。判断しちゃいます。
医者って、断定する仕事ですから、意地でも判断する癖が身についていて困っています。
それでも極力、第三者目線で見るのが大事。
やっててわかるんですが、つい自我に囚われて自分のフィルターをものずごく通っている。自分ではそれに気づくことができません。
指摘されて初めてわかるんですよね。。。
意識というものを理解しようとした時に、どんな生き物でも意識があって行動しているだろうと思うわけです。
生き物をもの凄く小さくしていくと単細胞生物になります。
有名どころはミドリムシですけど、あれは泳ぎますよね? 泳ぐということはどういうことですか? 口もない、消化管もない、何もない、でも泳げる。泳ぐことに意味がある。
泳がなければならない理由がある。
ミドリムシに餌をポトッと垂らすと、そっちに泳いでいくんですって。泳いで餌の方に向かっていく意思があるということですよね。
すごくないですか? 単細胞生物って!
だから単細胞の生き物にも意思があるということなんですよね。これと同じものがみなさんの体にもあるんですよ、きっと。
単細胞生物(白血球)が血液の中で自由に動き回ってますよね。白血球は異物を見つけて排除します。
誰が教えたわけでもないのにですよ。
ーーー自分で判断するんですか。
結果を見ると判断していることになりますけど、どうやって判断してるんですかね。判断基準はなんなのでしょうね?
ーーー長年の勘ですか(笑)
勘にしては正確ですよね。異物を判断して食べるのだから意思はありますよね。
細胞の数は今40兆くらいと言われていますが、白血球だけではなくて、全身の細胞一つ一つに意思があるって考えたら凄くないですか?
これを表す言葉として、第六感とか直感なのかなと。
直感って考えるより早いじゃないですか、一瞬でいいか悪いか判断できるでしょ。
これは細胞が瞬時に反応しているんですよ、きっと。水を研究している先生だと、水が反応しているらしいですけどね。
全ての細胞が同じ意思なのか、臓器で多数決をとっているのか分かりません(笑)
ただ生存ということに関しては一致するはずです。そうやって考えるとガンはどうなんですか? がん細胞にも、きっと意思はありますよね?
ーーーありますね。
そうですよね。すごくないですか? がんは何らかの役割を担って存在しているんです。がんにならざるを得なかった理由はなにか。
もしかすると、本当はなりたくなかったのかもしれない。
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田中佳(たなか よしみ)医学博士・脳神経外科専門医
東海大学医学部を卒業後、同大学付属病院脳神経外科助手を経て市中病院にて急性期医療に長年携わる。
大学在任中に悪性脳腫瘍に関する研究にと医学博士を取得。
日本脳神経外科学会認定専門医・日本抗加齢医学会認定専門医。
現在は脳神経外科診療(保健医療)を行いつつ、予防医学の教育講演活動に取り組んでいる。
田中先生のサイトはこちらからどうぞ→ 田中佳先生のホームページ
主な著書に「あなたが信じてきた医療は本当ですか?」「発想の転換で元気に長生き 健康自立力」「続・健康自立力 ‐後悔しない治療の受け方‐」「健康の原点は食と腸にある!」などがある。
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。