いい腸内フローラを育てるためにしたいこと

うみと大地代表 みんなの布ナプキン会議メンバーの石川ともえさんによる連載コラムです。


前回は、わたしたちと共生関係になる菌ちゃんを大切にすることが、身体の健康につながり、また環境や地球に優しい暮らしになるとお伝えしていました。

今回は、健やかな身体と心が育つ育菌子育てのテーマでお届けします。

これから長い人生を歩んでいく子供たちが、丈夫な身体で、健やかな心を持ってほしい。

皆さんそう願うのではないでしょうか。病気にかかりにくい、そしてかかっても自分の自然治癒力を使って対処できる身体になっていってほしい。

その為には、腸の環境をしっかり育てるのが、超、大切だと思うのです。

3歳までに腸の基礎を育てる!

おとなも子どもも、腸内環境を整えるのが大切ですが、人生の中でも最も大切にしたいのが、3歳までの腸育てです。

身体の健康に大きく関与する「腸内フローラ」は2歳ごろまで、心の健康や安定に関与する腸の「基底顆粒細胞」は3歳までにそのほとんどの基礎が完成するとわかっています。

また、3歳ぐらいまでに出来上がった腸は、それ以降の年代で変えるのが難しいことも分かっています。

もしかしたら、3歳までの腸の育ちが、人の一生を決めてしまうかもしれないのです。

身体と心にとって大切な腸の二大要素

「腸内フローラ」は、腸の壁にびっしり張り付いたお花畑(フローラ)のようにグループを組んで棲息している腸内細菌のグループです。

免疫力を安定させたり、悪玉菌を繁殖させなくしたり、栄養吸収などにも関わったりと、身体の健康に関わっています。

私たちと共生する大切な仲間です。(↓前回コラム参照)

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もうひとつの腸の「基底顆粒細胞」は、さまざまなホルモンを直接出す細胞です。

消化器関係だけでなく、脳に存在するすべてのホルモンが腸の基底顆粒細胞から出されることが分かってきました。

人の心に安らぎを与える「セロトニン」や、やる気を出す「ドーパミン」も腸の基底顆粒細胞から産出されます。心の健康に深く関係があります。

いい腸内フローラを育てるためにしたいこと

胎児のときはほぼ無菌ですが、経膣分娩では産道を通るときにそこにいる菌ちゃんたちを体中にまとって生まれてきます。

また生まれてからは、空間中や、抱っこされる家族などからも菌ちゃんを受け取ります。

そして、手や指をなめたり、おもちゃや毛布などもなめまわしたりして、また、手づかみ食べや、お宮参りが済んだころからの外出、外でハイハイ、泥んこ遊びなどで、多種多様な菌ちゃんに出会って、共生させていきます。

あるいは、その人にとって不要なものは、共生させず排出します。

一人ひとりが、共生させる菌ちゃんを本能的に取捨選択して、その人ぴったりのオーダーメイドの腸内フローラを育てていくのです。

同じように生まれて、同じような環境で育った一卵性双生児でも、違う菌の種類の構成を持っているように、腸内にもつ細菌の種類は個人差が大きいのです。

そして、2歳ごろ人生の中で最も多くの種類の菌を腸内にもち、その菌の種類の構成は一生に続きその人の基礎として、その人のものとなります。

多種多様な菌ちゃんにたくさん出会い、菌ちゃんとの経験値を上げることは、いい腸内フローラを育てるのに大切なことなのです。

いい腸の基底顆粒細胞を育てるためにしたいこと

周囲からたくさんの愛情を与えられて触れられて育った子は、腸の基底顆粒細胞の情報を受け取るアンテナが順調に生育します。

逆にストレスを受けて育った子は、基底顆粒細胞の発育が遅れ、心身が不安定な育ち方となることが多いようです。

3歳までの腸の基底顆粒細胞の発育状態が、その後の腸内環境を決めて、感情や心、将来の人格にまでも関わってきます

また、中国の子育て指南の書に、「空腹で育てよ」と書いてあるのも、基底顆粒細胞に常に情報を与えすぎず、ハングリー精神を育てるためのようです。

3歳以降の育菌子育ては

3歳までの腸育てがとても大切ですが、過ぎてしまっても引き続き、腸育て、育菌の視点は大切です。

できるだけたくさんの菌に触れること、抗生物質や薬、防腐剤などで腸内細菌にダメージを与えないこと、抗菌や除菌をしすぎないことは、やはり大切なことになります。

意識して自然環境豊かな場所で過ごすことは菌を取り入れるのに有効なことです。

また、日常的にペットを飼ったり、観葉植物を育てたりして菌ちゃんに触れる環境を用意するのもよいでしょう。

逆に、ストレスは心を不安定にさせ、腸の環境を直接的に悪化させますので、避けるようにしたいものです。

まとめ

子どもの一生にわたる身体と心の健康のために、できるだけ豊かな菌環境が身の回りにあることを願います。

おなかの菌ちゃんを大切にする食べ物や、環境はもちろん、子どもの外遊びや自然とのふれあいは大切なことだと思います。

多種多様な豊かな腸内フローラと、しっかり発育した腸の基底顆粒細胞が、子どもの健康な身体と心を育てます。

現代の生活環境は、昔に比べて菌環境が貧弱になっています。

抗生物質の多様などにより薬剤耐性菌が増えてきています。

将来の菌環境に対応するためにも、自分の中の菌環境を豊かにして、対応できる身体を作っておくことは、親ができる最初のプレゼントのひとつになるのではないでしょうか。


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石川さん

石川ともえ

うみと大地代表 みんなの布ナプキン会議メンバー

20代の頃は、便秘、冷え症、肩こり、花粉症、アトピー性皮膚炎、うつ病と不調が多かった。

いろんな人と情報との出会いにより、ぐんぐん元気になった。40歳となった今は、その20代より体調もよく、体力もある!

なんと現役水泳選手時代のタイムと、ほとんど練習していない今のタイムが変わらない。高校生と肩を並べて泳ぐスイマーで、3児の母。

ブログはこちらから⇒ 健康院 うみと大地

youjo-labo編集部
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。
 

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