うみと大地代表 みんなの布ナプキン会議メンバーの石川ともえさんによる連載コラムです。
生理に積極的に向き合ってみる
前二回のコラムで書いたように私の20代の生理は大変なものでした。
でも、ある時、生理っていったい何なの?本来どういうものなの?と、積極的に意識を持つようになりました。
今までの認識を変えたいと思ったのかもしれません。今私が感じている常識、世間で言われていることを信じずに、本当の事を見ようと意識しました。
現在7歳になる長女が、私のおなかに入る二年前に突然、私にメッセージをくれるようになってから、世間の常識にとらわれない私でいようと思うようになりました。
全然スピリチュアルを信じていない理系女子が、突然メッセージを受信するようになったものだから驚きました~。(このことについては、いつかコラムに書きたいな)
おかげさまで以来、生理のことだけでなく、妊娠中のこと、赤ちゃんの沐浴や排泄ケア、離乳食などいろんな(都合のいいように企業に作られた)常識を疑えるようになりました(笑)
常識を考え直す時に使うのが、「昔の人はどうしていたか?」「近代文明の進んでいない地域ではどうか?」をという視点です。
昔の人の生理はどうしてたの?
日本で初めて使い捨てのナプキンは、1961年(昭和36年)に発売されました。
昭和36年といえば、私の母(昭和21年生まれ)が15歳の時。もしかしたら、母が初潮の時には、まだ存在していないかもしれません。
それまでは、綿花や布などをナプキンのようにして、外から当てて使っていたそうです。
もう少し昔、明治生まれ以前の方は外から当てるのではなく、綿を小さく丸めたものを膣の入口に詰めていた。
今のタンポンのように中で吸収させるのではなく、月経血が外に出てしまわないように意識する為に使っていたそうです。
着物を着ていて下着をつけていなかった女性は、ふつうに月経血コントロールしていたんですって!
それを母から娘へ、何世代にもわたって、ずーっと伝えられたいたんですね。
ということは、その知恵が現代に伝わってないってことですね?!
このことと、生理の血は市販のナプキンで受け取るものという常識がまん延していることで、私たちの生理が大変になってる?
近代文明の進んでいない地域の人たちはどうしてる?
アメリカのネイティブアメリカンの女性の出血量は、気付かない程少ないそうです。
また、オーストラリアの奥地に住む先住民は、月経時間は20分、しかも出血量はたった大さじ1杯なんだそうです。
そのことを知った時、そりゃそうだろうな~と思いました。
野生肉食動物もいるジャングルの中で、私たちのような衣服を身につけず、ナプキンも入手しない地域の人が、生理の時に歩いてたら、危険ですよね。
血の匂いがして、絶対危険です。
文明から遠くはなれ添加物や農薬 薬害や環境汚染に無縁の人たちは、デトックスする必要がないんですよね。
ネイティブアメリカンは、そんな軽い生理の期間をムーンタイムと呼んで、浄化の時と捉えているとのこと。
この期間の女性は最大のパワーを持ち、感覚が研ぎ澄まされ、神のお告げやメッセージを受け取りやすいので、身体をゆっくり休めて、自分と向き合う。
月一回生まれ変わる浄化の時を迎えられた、初潮の女の子を盛大にお祝いするのも、このことからだそうです。
(私は、初潮が来ておとなになったのね!と赤飯炊いてお祝いされるのがピンと来なくて恥ずかしかったのが、これだったらうれしいな。娘にはこう伝えようと思います)
では、現代の私たちの生理は?
コンビニで24時間、手軽に色々な種類の生理用品が手に入り、ドラッグストアーには、もっとたくさんの種類の生理用品が手に入ります。
薄型、匂いをつけたもの、夜用、パンツ型、タンポン。
いつでも手に入るし、安心で便利。今はいつでも、手軽に手に入る。けれども、いつでも手軽に手に入らない時どうしますか?
地震や洪水など災害時、交通が遮断して商品が到達しなかったら、たちまち不安になりますよね。
生活できませんよね。子どものおむつもそうだと思うんです。
あれば暮らせるけど、なければ暮らせない。これって、本当に便利なのでしょうか?
意識して、身体と向き合う。生理がある女性は、生理を通して意識してからだと向きやすいと思う。
子宮は、膀胱と同じように溜める臓器です。
オシッコと同じように経血を溜めておいて、トイレで出す。生理と向き合い、月経血コントロールを通して、自らの身体の素晴らしさに気が付くことができます。
身体の機能もアップして、さらには眠っている才能も引き出して、私らしさをますます開花させるきっかけにつながると思います。
女性が元気になれば、家庭が元気になる。子どももその可能性をのばせて、そして、旦那さんも元気になる。
そしたら、仕事に出て行った先の社会も変わる!女性が一生で使うナプキン一万数千個がなくなり、世界の産業構造も変わる!女性器系の病気が減り、医療も変わる。
そんな力が、私たち一人一人にある。全ては、一人一人の気づきから。大げさでなく、一人ひとりが生理と向き合う事は、社会を変える原動力になると思います。
布ナプキン、月経血コントロールをきっかけに、いろんな気づきに広がっている人がたくさんいます。
この機会に、布ナプキン、月経血コントロールを「知っている」から、「体験する」になってください。
生理がない人は、生理がある人に、「伝えて」ください。
私は、このことを知ってどんどん輝いていく女性たちをたくさん見てきて、とっても嬉しく思います!
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石川ともえ
うみと大地代表 みんなの布ナプキン会議メンバー
20代の頃は、便秘、冷え症、肩こり、花粉症、アトピー性皮膚炎、うつ病と不調が多かった。
いろんな人と情報との出会いにより、ぐんぐん元気になった。
40歳となった今は、その20代より体調もよく、体力もある!
なんと現役水泳選手時代のタイムと、ほとんど練習していない今のタイムが変わらない。
高校生と肩を並べて泳ぐスイマーで、3児の母。
ブログはこちらから⇒健康院 うみと大地
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。