体とこころの変化を知る【女性ホルモンの役割とは】

看護師や療法家を含む医院・施設専属のクリニカルアロマケアチーム タッチケアサービスさんによる連載コラムです。

産後の女性ホルモン~体とこころの変化~

中医学からの産後養生に続き、解剖生理学からの産後養生をお伝えしていきます。

看護師の経験を活かしながら、産院でのお母さん達へのトリートメントを行っています。そんな中で、産後だからこそ大切なケアがあるといつも感じています。

今回は、産後ケアの大切さを産後の体や心の変化について女性ホルモンの視点からお話していきたいと思います。

出産は我が子に会える喜びとともに、とても大きなエネルギーを要する命がけの大仕事です。

大きな喜びもつかのま、赤ちゃん中心の生活が始まり目まぐるしい環境の変化が始まります。

そんな中、体の中でも大きな変化が起こっています。その大きな変化の一つが女性ホルモンの激減です。

女性ホルモンの役割とは

女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の2種類があります。これらのホルモンには妊娠を維持・継続させるための大切な役割があります。

もともとエストロゲンには骨や血管を丈夫にする働きや動脈硬化の予防・コレステロールの安定を図る作用があります。

またプロゲステロンには直接体温を上げる・妊娠しやすい状態にするなど女性にとってはありがたい働きをしてくれています。

妊娠中になるとエストロゲンには、妊娠の維持や出産の準備に備える働きが。

プロゲステロンには子宮の収縮を抑制したり、母乳分泌の準備をしてくれる働きがあるのです。

これらからも分かるように、女性ホルモンは私たち女性と赤ちゃんを守ってくれる大切な宝物のようなもと言えるでしょう。

妊娠が進むのと同じく、女性ホルモンの分泌も増え出産時にその量はピークを迎えます。

ピークを迎えた女性ホルモンは出産が終わると同時に、胎盤排出とともにその量は激減します。

その後約6~8週間ほどかけて通常に戻っていきますが、このように体の中で起こる女性ホルモンの大きな変動は、少なからず体と心へ何らかの影響をきたしやすくなるのは、容易に想像できるのではないでしょうか。

女性ホルモンが激減する時

このように女性ホルモンが激減するのは実は出産後だけではありません。

月経前や更年期の時期にも女性ホルモンは激減します。

女性であれば月経前に肌の調子が悪くなったり、心が不安定になった経験が一度はあるのではないでしょうか。

更年期も個人差はあるものの、体や心の変化が起こりやすい繊細な時期です。

これが出産後ともなれば、体の変化や出産による疲労感がある中で赤ちゃん中心の生活が始まり、この女性ホルモンの急激な変化は産後の女性にとって不調をきたす一因といっても過言ではないでしょう。

特に出産直後には、一時的ではあるものの平常時よりも分泌量が少なくなります。

また、自律神経と女性ホルモン分泌の司令塔である視床下部は密接な関係にあります。

産後は特に自律神経も乱れやすく、なおかつホルモンバランスが崩れる影響により、涙もろくなったり、ほんの些細な事で傷ついてしまったりと…とても不安定になりやすい時です。

また更年期によくみられる冷えのぼせなどの症状も少なくありません。

これらの変化は目に見えるものではなく、すべての人に症状としてあらわれるものではありません。

しかし、あらかじめ体の中で起きる変化について知っておくことは、過度な不安にもなりづらく自分自身の体を知る良い機会にもなります。

「今はまだ心と体がもとに戻ろうとしている最中なんだ」と意識するだけでも、フッと心も体も軽くなってくるかもしれませんね。

産後のアロマトリートメント

産後はホルモンの変化により、体の中もそして心にも影響を与える時期。

そのため産後は様々なケアや周囲のサポートの大切がわかってきます。

特に初めての出産になると、育児も初めての事ばかり。体が本調子でないなか頑張りすぎてしまい、赤ちゃんと2人だけの時間が増え孤独になりやすくもあります。

大きな不安や戸惑い、イライラした時…それは、体とこころからのサインかもしれません。

ついつい、そのサインは後回しになりがちですが、そんな時こそ自分自身を大切に優しくしてあげる時間はとても大切です。

私自身、日ごろ産院でのアロマトリートメントを行っていると、産後の感情の変化に戸惑っているお母さん方をお見受けすることがあります。

そんな時はもちろんお話をじっくり伺いますが、ほんの1滴好きな香りのエッセンシャルオイルを感じることで表情がとてもやわらぎ、笑顔になる方は少なくありません。

これは香りの芳香分子が、感情や欲求などに関与している大脳辺縁系に直接作用する働きがあるからと考えられます。

作用や効能も大切ですが、やはり自分自身が今その時良いと思った香りを選ぶのが一番ホッとするのではないでしょうか。

そこに密着度の高い優しいタッチングが加わることによって深いリラックスへと導いてくれます。同時に、温かい手のぬくもりには大切にされているという感覚=自己肯定につながると考えます。

お産にはそれぞれのストーリーがあり、またみんな命がけです。

命がけで頑張ったお母さん達が産後に穏やかな気持ちで過ごしてもらいたいといつも思います。

温かなタッチングで少しでもそのお手伝いができればと思います。

タッチケアサービス 館山 亜希

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看護師や療法家を含む医院・施設専属のクリニカルアロマケアチーム。出産直後の患者、延べ15.000件以上の症例等を保有。

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クリニカルセラピストを目指す方、セラピストとして学びを深めたい方、また各療法家、医療従事者すべての方が対象で理論だけにとどまらず実践的かつ専門的に学んでいる。

また、様々なかたちで生活に取り入れやすいホリスティックライフ実践のための提案・ケアを一般対象にも行っている。

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