学習面だけでなく、食事や生活面からも提案、自然派学習塾講師の本土佳代さんによる連載コラムです。
ゆずが出回る時期になりました。この時期にぜひおうちで作っていただきたいのが「ゆず茶」。
ゆずは、天然の万能薬
ゆずを余すところなく利用し、ゆずの効能を最大限に活用できます。
ゆずは、天然の万能薬と言われています。
ゆずには、たくさんの栄養成分が含まれているので、免疫向上効果があり、風邪予防にぴったり。
我が家は、インフルエンザの予防接種などはしていませんが、毎年風邪などひかず過ごせています。この時期、我が家には欠かせないドリンクです。
ゆず茶のレシピや作り方は、ネットや本で多く紹介されていると思います。そこでは、加熱して作る方法と、加熱しない方法があります。
ゆずが持つビタミンや酵素を生かすなら、加熱しないゆず茶がおすすめです。
また、ゆず茶は、ゆずと同量の砂糖を使用しますので、できるだけ身体にやさしいお砂糖を使用したいですよね。
市販でゆず茶はたくさん売っていますが、そのほとんどが白砂糖でできています。
材料はシンプルですし、作り方も簡単♪
今年は、ぜひ自家製ゆず茶に挑戦してみてください。
天然の万能薬「ゆず」の成分
ゆず100g当たりの栄養分(日本食品標準成分表)
成分名 果皮 果汁
カリウムmg 140 210
ビタミンEmg 3.4 0.2
ビタミンCmg 150 40
ビンタミンAμg 3.3 0.3
水溶性食物繊維g 3.3 0.3
不溶性食物繊維g 3.6 0.1
上の数値で目をひくのはゆずのビタミンCの多さですよね。ゆずは、果汁に40mg、果皮に150mgも含まれています。
ビタミンCで真っ先に思いつくのは、レモンかもしれませんが、レモンは通常果汁(50mg)しか利用しません。
ゆずは、果汁も果皮も食品として利用するので、レモンの果汁と比較すると、レモンの4倍もビンタミンCを含んでいることになります。
ビタミンCだけでなく、カリウム、ビタミンA、ビタミンE、食物繊維も多く含んでいます。
・カリウム・・・・腎臓におけるナトリウムの再吸収を抑え、尿内のナトリウムの排泄を促進して血圧上昇を抑えます。
・ビタミンE・・・抗酸化作用により、血管の健康を保ち、血液をさらさらにし老化を予防します。
・ビタミンA・・・身体の粘膜や皮膚を健康的に保つ働きがあります。
特に、粘膜や皮膚の上皮細胞の代謝を活発にして、病原菌などが侵入するのを防ぐ免疫機能の作用をしています。
ビタミンAをしっかり摂取することで肌のハリやツヤもよく、ウイルスや細菌を跳ね返す抵抗力がアップします。
・ビタミンC・・・ビタミンCは加熱すると空気中の酸素や水分との反応により酸化してしまいす。ですので、できるだけ生での摂取をおすすめします。
ビタミンCは、体外から侵入した細菌やウイルスを撃退する活動に必要な栄養素です。
体内にビタミンCが多いほど白血球の活動は活発になるそうです。
ストレスをやわらげる神経伝達物質の合成を補助するともいわれており、ストレスが多い人はビタミンCの消費が多いそうです。
現代のストレス社会に必須の栄養素とも言えます。
ゆず茶の作り方
材料
・ゆず 2個
・てんさい糖の氷砂糖 ゆずと同量
・煮沸消毒したビン
作り方
①ゆずはよく洗い、皮と果肉に分ける。
②皮は千切りにし、果肉はタネを取り出し細かく切る。
③千切りにした皮は、ジップロックなどの袋に入れ冷凍する。
④半日もあれば凍るので、凍った皮を取り出し、果肉と混ぜ合わせ重さを量り、氷砂糖の準備をする。
⑤煮沸消毒したビンに④と氷砂糖を交互に詰めていく。
⑥常温で保存し、1日に1回溶けた液が全体にいきわたるように優しく振る。氷砂糖が溶けたら出来上がり。2週間ほどで完成。
⑦出来上がったら、冷蔵庫保存で。
⑧カップにティースプーン2~3杯入れて、お湯で割ってどうぞ♪
ゆず茶は、ゆずをまるごといただくので、できるだけ無農薬のものを使用しましょう。
皮を一度冷凍するひと手間で、組織が壊れてエキスが出やすくなります。
また、冷凍せずに作る場合よりも皮がやわらかく仕上がりとてもおいしくいただけます。
ただし、長期冷凍はビタミンCなどの水溶性ビタミンが生の場合より損なわれてしまいますので、冷凍は、可能であれば「急速冷凍」で一日以内に作り上げることをお勧めします。
そして、取り分けておいた「ゆずの種」。
一房に最低3つは入っているような・・・。
ゆずは種がとっても多いです。これ、捨てないでくださいよ~!
ゆずの捨てるところはヘタだけ!
種にも栄養がびっしり詰まっています。
ゆずの種には、ぬるぬるしたものがついていますが、これは「ペクチン」といって、毛細血管の働きを促進して、小じわの予防や、シミ、そばかすなどを改善してくれます。
この、種を使ってチンキを作っておくと、化粧水や保湿クリームなどにアレンジできてとても重宝します。
チンキのつくり方
まずは、取っておいた種を消毒済みのビンに入れます。
種を洗って乾燥させてから使う方法もありますが、わたしはいつも取ったときにすぐ作るのでそのままビンに投入します。
そこに、種の3倍量ほどの焼酎やホワイトリカー、日本酒(25度以上のものがおすすめ)を注ぎます。後は、涼しい場所に一週間ほどおきます。
時々、ビンを振ってあげてください。1日もすればトロトロの液になっています。
この、ゆずの種のチンキの利用法はまた次回にでも。
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本土佳代
レッチワース本土教室(学習塾)講師 元ICU看護師。
現在は、夫の経営する学習塾の小中学生講師。
レッチワース本土教室は、講師が子どもに教え込むような塾ではありません。
子どもたちの個々の能力を引き出すために対話を大切にしています。子どもを引っ張るのではなく「ファシリテーター」役として子どもが主体的に学習できるように促進、導くのが講師の役割。
その中で、学習面だけでなく、食事や生活面からも親や子どもたちが健やかに成長できるような提案もしています。
子どもの妊娠・出産を機に、古民家に移住し、できるだけシンプルでナチュラルなライフスタイルを目指して、家庭で実践できる自然療法やアロマ、クレイテラピー、ヨガなどを楽しんでいます。
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養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。