家庭ですぐ出来る肝臓と腎臓のお手当て【こんにゃく湿布のやり方】

学習面だけでなく、食事や生活面からも提案、自然派学習塾講師の本土佳代さんによる連載コラムです。

肝心要は肝腎要!

肝心要は、本来は肝腎要ともいい「特に大切である・こと」という意味で使われます。

ひとのからだは、どの臓器も器官も大切ですが、この言葉から肝臓と腎臓は特に大切であることが分かると思います。

みなさん、お仕事をされている方は誰でもだと思いますが、熱がある、風邪をひいたなどの理由で簡単に仕事に穴をあけることはできないですよね。

ですので、多少熱があっても、具合が悪くても薬などで症状を抑えて出勤する方も少なくないと思います。

しかし、薬はできるだけカラダには入れたくない。

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となると、予防が非常に大事になってきます。

こんにゃく湿布は、肝臓と腎臓の機能を高めて毒素の排出を促してくれる

ちょっと疲れたなあ~と思うときに、ご家庭ですぐ行える肝臓と腎臓のお手当てです。

本当に疲れがとれます!

これは、私が「自然に学ぶ会」で自然療法や自然食を学びはじめたきっかけとなったお手当てです。

東城百合子先生が推奨している方法なので、ご存知の方も多いと思います。

肝臓と腎臓はからだの浄化槽のような役割をもっています。

食品添加物をはじめ、経口、経皮、吸入などによって、わたしたちは様々な化学物質を体内に取り込んでしまっています。

もともと自然界にあるものは、簡単に解毒されるのですが、人工的に加工されたものは、なかなか体内から抜けません。

そのうえ、ストレスや乱れた食生活、睡眠不足などが重なっていくと肝臓と腎臓には、浄化しきれない毒素がたまり、なんとなくカラダが重い、倦怠感がある、疲れやすいなどといった症状が出てきます。

そんなとき、おなかの上から肝臓をさわってみると、こり固まっていることがあります。

これらの、カラダからのサインをしっかりきいてあげてください。

そして、この時点でこんにゃく湿布でセルフメンテナンスをすることで、病院やお薬に頼らずとも回復することができます。

こんにゃく湿布は、肝臓と腎臓の機能を高めて毒素の排出を促してくれます。

また、胃腸病・風邪・熱・慢性病・ガン・高血圧・腎臓・肝臓・糖尿・結核・その他疲労に効果的です。

体内の毒素を出し、新陳代謝を助け肝・腎を刺激してよく働かせてくれる全身の強壮法です。

東洋医学では、「肝腎同源」という言葉があり、健全な肝臓と腎臓が互いに協力してはたらいてこそわたしたちは、健康に生きることができると言われています。

こんにゃく湿布のやり方

準備するもの

・こんにゃく 2枚

・タオル 6枚

・冷たいぬれタオル(手ぬぐい) 1枚

なべにこんにゃくとたっぷりの水を入れて、火にかける。沸騰してから10分煮ます。

10分煮たこんにゃくを取り出し(熱いので気をつけて!)、タオルで熱が逃げないようにしっかり包みます。

1枚のこんにゃくにつき、2~3枚のタオルで包んであげてください(春巻きを包むように)。包んだタオルが開かないように、わたしは最後輪ゴムで固定をしています。

これで、準備はできました。

こんにゃくは、ビニールやサランラップなどで巻いては意味がありません。

タオルから伝わる湿った温かさを直接肌に当てるのがポイントです。

時々、カイロでやっても同じでは?と言われる方もいらっしゃいますが、カイロは乾燥した熱の乾熱。

こんにゃく湿布は、湿った熱の湿熱で、作用が異なります。

乾熱は皮膚表面が温かくなるのに対し、湿熱は水蒸気が皮膚の毛穴から体の深部に浸透します。

この浸透した熱によって、傷ついた細胞を修復したり、NK細胞を活性化させたりするたんぱく質が増加されるそうです。

仰向けになり、1枚は肝臓、もう一枚は丹田にあて、20~30分温めます。

このとき、タオルの厚さで心地よい熱さに調節してください。

肝臓は右乳の下。おへその下が丹田。

服や下着の上からではなく、タオルで巻いたこんにゃくを肌に直接あててください。

肝臓と丹田が終わったら、冷たいぬれタオルで1分ほど肝臓を冷やします。

こうすることで、熱をからだのなかに封じ込め温かさが持続します。

③のあと、準備しておいた冷たいぬれタオル(手ぬぐい)で、脾臓を10分冷やします。

左のわき腹、肘のあたりが脾臓です。

脾臓は、リンパの親となる臓器です。

脾臓は肝臓、腎臓が弱っているとき炎症を起こしているので、冷たいタオルで冷やしてあげてください。

うつ伏せになり、腎臓を20~30分温めます。こんにゃくは、タオルを薄くするとまだ温かいので調節してあててください。

腎臓はウエストのちょっと上あたりの脊柱をはさんで左右にあてます。

終わったら、腎臓も冷たいぬれタオルで1分ほど冷やします。

これが、こんにゃく湿布の1クールです。

(引用)家庭でできる自然療法 誰でもできる食事と手当法(改訂版)p74

1回でも、充分効果を感じると思いますが、続けてすることで、慢性的な生理痛や腰の痛みなどの改善が見られます。

こんにゃくは使い終わったら、水につけて冷蔵庫保存すれば繰り返し使用できます。

使い続けるとどんどん小さくなって、保温効果が落ちてきますので、そのとき新しいこんにゃくと取り替えてください。

自然に学ぶ会で聞いたお話では、癌の方がこんにゃく湿布をしていたら、ほかの人よりもこんにゃくが小さくなるのが早かったり、こんにゃく自体がどろっととけたような状態になることもあるんだそうです。

こんにゃくが、毒素を吸い取ってくれてるんだと思います。

こんにゃくは昔の人は、「腸の砂おろしをする」と言ったそうです。

こんにゃくが腸の毒素、不要物を吸い出してくれます。

これは、食べてもお手当てでも同様です。

また、こんにゃくは粉末から作られたものと生芋からつくられたものがありますが、生芋のこんにゃくを使用してください。

土の中で3年かけて育ったものがこんにゃく芋になります。

その大地の生命力と、電磁波ではなく炎で温めたところに大きな意味があるんだと思います。

だいたい、1時間くらいかかりますので、それなりに計画して自分時間を作らないといけません。

ゆったりとした気分で寝て行うのがベストですが、難しい時は、家事をしながら腰に巻きつけてするのもありだと思います。

また、寝る前に準備してお布団に持ち込んでやったり。

自分が、続けられる方法を見つけて、ぜひ習慣にしてみてください。

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本土佳代

レッチワース本土教室(学習塾)講師 元ICU看護師。

現在は、夫の経営する学習塾の小中学生講師。

レッチワース本土教室は、講師が子どもに教え込むような塾ではありません。

子どもたちの個々の能力を引き出すために対話を大切にしています。子どもを引っ張るのではなく「ファシリテーター」役として子どもが主体的に学習できるように促進、導くのが講師の役割。

その中で、学習面だけでなく、食事や生活面からも親や子どもたちが健やかに成長できるような提案もしています。

子どもの妊娠・出産を機に、古民家に移住し、できるだけシンプルでナチュラルなライフスタイルを目指して、家庭で実践できる自然療法やアロマ、クレイテラピー、ヨガなどを楽しんでいます。

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