自然栽培の美味しくて安全なイチゴを安定供給する自然栽培農家・野中慎吾さんによる連載コラムです。
自然栽培ラディッシュ
野菜の中でも超簡単と言われるラディッシュです。
そりゃラディッシュみたいに小さい野菜ならできるでしょう。
と全く驚かれませんが、収穫して、また耕すこともなくまたそこに種をまいて、また収穫して、また耕すこともなくまたそこに種をまいて、畑を休ませることなく無肥料で何回繰り返すことができるでしょう。
答えは気候さえ合えば、何度でも作れます。無肥料でも土の限界はありません。
うちはイチゴハウスのパイプとパイプ間のデッドスペースがもったいないのでラディッシュの場所として活用してます。
ラディッシュのためにわざわざ作った場所ではないです。
そんなたいしていい場所でもないのにハウス内ということもあって10月~4月下旬まで収穫し続けることができます。
4月~9月はハウス内が暑すぎて作れません。
年に同じ場所で4作くらいはただ種をまいて収穫して、またすぐ種をまいて収穫してを繰り返しています。
夏はハウス内が暑くて草も生えないままカラカラの状態ですごして秋になったらまたその場所に種をまいて水をやります。
耕すこともなく土を作ることもないです。
こんなことをもう6年くらい続けています。
いつになったら養分がなくなってラディッシュが採れなくなるのでしょう。
最初は無肥料無農薬の自然栽培を続けていくためにも土の能力を知りたくて実験でやってたんだけど最近は自分の中で答えが出ていまして、温度と水さえ適度に与えれていれば無限に作れます。
植物はそれほど土に依存していません。
どんな土でも適応できます。実際、このラディッシュは、粘土畑と砂の畑で作ってます。
植物の必要とする大半の養分は光合成で水と二酸化炭素で炭水化物作っていて、それが9割以上を占めています。
だから温度と水、そして光が十分にあれば、何度でも同じ場所で土作りなしで作れます。
じゃあ他の野菜はどうでしょう。
肥料食いだと言われているホウレンソウはどうでしょう。
この理論で十分作れます。
ここは夏野菜を作っていた場所を耕さないでそのままホウレンソウをまいてあります。この畑は無肥料無農薬歴7年目です。
ちゃんと出荷できるサイズです。肥料を入れて野菜を作ると窒素が入りすぎてまずくなります。
温度と水を適度に与えて、作るというやり方は植物の光合成の能力を最大限発揮させて作る方法なので炭水化物がだんとつ多い野菜となり、美味しすぎます。
パッと見、他の野菜と同じように見える自然栽培ホウレンソウ、ラディッシュでも自然栽培は中身が全く違うんです。
これからドンドン出荷するので食べ比べてみてくださいね。
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農業生産法人「みどりの里」(愛知県豊田市)農場生産責任者 野中慎吾
障害者を農業の担い手として重視する「農福連携」にも力を入れている
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養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。