愛知県豊田市を中心に6店舗あるスーパーやまのぶの会長にお話を伺ってきました。
農業生産法人「みどりの里」や、契約農家で栽培した有機野菜を、自社ブランド「ごんべいの里」として販売しています。
前回の記事はこちらから⇒スーパーやまのぶが自然栽培・有機野菜を始めたきっかけ
動物性の肥料は窒素分をあげてしまうから、私はあまり好きではないんです。でも国とかが使ってもらわないと困るから使えってなるんだろうね。
だから有機は硝酸態窒素が高くなってしまう。
硝酸態窒素の値を調べたりすると、ものによっても違いますが有機栽培は多い傾向になります。
有機栽培>慣行栽培>自然栽培の順番になりますね。
※慣行栽培とは普通一般に行われている栽培方法。日本で普通一般に行われている栽培方法は、化学肥料を使い、農薬と言われる化学物質を使い、病害虫の防除を行う栽培方法。
有機栽培でも動物性の肥料を使っていると多い傾向ですが、植物性の肥料だと慣行栽培より少なくなります。
そして自然栽培は硝酸態窒素値が本当に少ないですよ、でもその代わりに収量は減ってしまいますがね。
有機の農家が使う堆肥の材料はバラエティに富んでいる。
収穫物の残渣、家畜の糞尿、抽粕、魚粉、骨粉から、グアノ(コウモリの糞)、肉粉、皮革粉、血粉、カニ殻、コーヒー粕・・・。
行き場ない家畜の糞にバークなどを混ぜ合わせて整えたものがよく「有機肥料」として売られているが、何がどれくらい入っているのかはわからない。
牛糞、鶏糞などは完熟さなければチッソ分の多い肥料になってしまう。「これでは病害虫の素を畑にまくようなもの」だと野中は苦笑いする。
「肥科づくりをきちんとやっておったら結構、手間ひまがかかる。偽装有機肥料を販売した秋田県の肥料製造会社『太平物産』のように、農家を食い物にする悪徳業者がほかに出てきても不思議じゃない」
出所のわからない生ゴミや食品廃棄物、家畜の糞尿、家畜の飼育に使われた抗生物質などのクスリ、これらが肥料に形を変えてまかれ、土壌に蓄積していく。
地下水を汚染する恐れも強い。
引用:希望のイチゴ
最近では自然栽培の野菜などを医療に回したりして使っていますね。
知り合いのお医者さんがいましてその人は免疫療法の先生なんだけど、前は外科の先生だったんです。
外科の先生だから、やっぱりガンの手術が多いんです。
ガンて不思議なものでいくら初期でも再発して亡くなる人もいるし、レベル4とか末期のガンでも生き延びる人もいるから、わからないみたいなんです。
そうしたときに、やはり食事が大事だって気づいたみたいで、要するに免疫を高めるって事。
その最たる物が自然栽培の野菜(窒素分が低いもの)で、自然治癒力を上げるには最適なんですね。
なにしろ肥料を使ってやると1000以下ってのは難しい。
ただそれができるものを見つけた。
ネッカリッチって言って常緑広葉樹を4年間400℃で炭素化させているものなんだけど、それを肥料にやるといいんですよね。
硝酸態窒素の値も、この前人参で調べたら360くらいでしたね。
ーーー有機栽培でも動物性、植物性の肥料で収量も変わってくるんですか?
それは変わってきますね。ものによって、土地によっても変わってくるので一概にはいえないですが、動物性の肥料だとやはり収量も多くなります。
ただ動物性はやっぱり窒素分が多くなりがちなので虫とか病気が起きやすい、だから農薬を使わざる負えなくなったりします。
有機JASも何種類かは農薬を認めていますからね。
植物性だと窒素分が低いので、虫が寄りにくくなる。収量は動物性の肥料に比べると減る傾向になります。
自然栽培と自然農法の違い
これは結局、私が木村先生とよく話すんですが、まず自然栽培と自然農法の違いがあるんだよね。
私と木村先生の見解ですが自然農法と言うのはバラマキ農法、雇えば草の上に種撒いて何もしない、それは芽が出て実がなっても不定期じゃないですか?
1個なるときもあれば、10個なる時もある。
それで自然栽培は人間の手を入れるんです。植物の育ち方を人間が手助けをする。
植物の成長に人間が少し手助けをしてやる、木村先生はそういう言い方をしますね。
野中にも聞いたかもしれませんが、水には70%の窒素分が含まれているので、だから窒素というのは元々はいらないんです。
戦後の食糧難で食を増やそうってのが未だに残っているんですね。戦前は化学肥料はなかったわけでしょ?
だからその頃は一反当たりお米でよくとれて5~6俵、今うちでもそのくらいなんです。
それを肥料をやって11俵もとれるようにするからおかしくなる。肥料をいっぱいやって人間でいえばメタボみたいにしてればさ、それは体にも良くないよね。
だから農薬、肥料を減らして一反当たり8俵くらい作ればいいと思うんです。人間は欲でたくさん取ろうとするから、おかしくなるんです。
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「ごんべいの里」ブランドをはじめ、体に優しい食材を使用しているレストランも4店舗あります。
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。