オーガニックな人になりたい、 ドイツのビオ農場から。

今回からこちらに記事を投稿させていただくことになった森 Wenzel 明華(さやか)と申します。

「自然なままに暮らす人」として、ドイツで生きています。

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フリーライターとして、バリバリ働いていたのですが、子どもの病気をきっかけに、はたと・・・それまで当たり前だと信じて疑いもしなかった一般道を、立ち止まる事となりました。

あれ?本当に子どもの体、心、この地球の環境にいいいものってなんなんだろうか?と考えるようになりました。

それまでは一切、そういったものには興味があっても、それほど必要にはさし迫らない世界に生きていましたから。

やはり人間というのは、急を要し必要としなければ・・・求めないのだな、とつくづく感じます。

でも差し迫った状態で気づくより、今後の人生を豊かに健康に過ごすためにも、「今から」自然の知恵を毎日の生活に取り入れていく方が楽です。

こどもの病気を通してみた世界と、今までの世界(世俗的・物質的な世界 笑)とでは、全く違って見えて、わたし自身の今までの価値観がガラガラと音を立てて崩れ落ちていきました。

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こどものためにと、本格的に、自然療法ホメオパシーを学び、本質的な生き方をしたいと自分自身の生き方や考えかたを見直すことになりました。

その結果、生き方はシンプル、心も体もすごく楽になりました。

今まで、ほんと余計なものが、思考にも、心にも、くっついていたんだなと感じました。

今ではこどもたち(10歳、12歳の男児たち)は、お薬なども一切取らなくなって、そのままで、たくましすぎるんではないかと思うほどに元気に、すくすく、のびのび育っています。

ドイツの自然療法

2012年には、長年住み慣れた神戸から、ドイツに引っ越してきました。

ドイツの地では本場の自然療法を学んだり、発信したり、自然の中での暮らしを送っています。

わたしたちの家の近くにも、BIO農場(オーガニック農場)があるのですがよく家族で散歩に行ったり、ハーブを摘みに行ったり、日本からのゲストを連れて行ったりすることがあります。

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ここは以前は、普通の豚農場だったのですが、今の三代目の農場主の代になった時に、オーガニック農場に転換。

豚の育て方の酷さと、近くの浄水場の水の質が落ちているという事実(農場からの汚染・抗生物質づけの豚の糞尿やそれによる土壌汚染)から、すべては循環するという気づきと、本当に体に、環境にいいものを作りたいと願われたそうです。

そこで一大決心をして現在のオーガニックの農場としてやっていくことに。

最初は採算を取るのが大変だったのですが、年間を通しての地域社会中心の野菜のデリバリーサービスを開始してからは、軌道に乗ってきたそうです。

地域社会だけに属する農家という考え方が、結局小宇宙(私たち個人個人)は大宇宙(全体)につながるということなのか、と思いました。

日本では流通が発達していますが、地域と言うより、日本全国という考えがオーガニック農家の方でも多いのではないかと思います。

今では世界中から(特にアジア圏が多いそうです)モデルケースとして、見学に来られています。

オーナーのハネン氏も奥様も、農場にいて、いつも土と共に歩み溌剌と仕事されている姿がすごく共感できます。

ここでの過ごし方は、季節のいい時期だと、外にベンチや机があるので、中でチーズやハム、野菜などを購入して、ピクニックすることが、お気に入りです。

ハムやチーズはその場で好きな数だけスライスしてもらうことができます。

青空の下、のんびりと風に吹かれて、前方に広がるオーガニックの畑を眺めながら、食事をするのは最高です。

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オーガニックの食品は、見た目は形が悪かったり、ハムやチーズなんかは、スーパーマーケットで売られているものと同じようなのですが、味わいに深みがあって、全く違います。

自然を丸ごと感じるように、しみじみと味わうことができます。その時、ふと、感じたのは、オーガニックな人になりたいな、ということでした。

無農薬の野菜は、野菜を病気や害虫から守るために農薬や消毒などはしません。ですからある意味、厳しい環境というのか、自然なままの環境で育つわけです。

だからこそ味わいも深くて美味しい。これって人間にも言えているのではないかと。

薬を使わず、なるべく自然の摂理に従って生きること。試練も自分で乗り越えていけるたくましさがあること。

そういうことかな。

時にしんどいけど、中身は丈夫になりますよね。そして時に天からの助けがあります。

自然療法を実践するというのは、ある意味、どのような生き方をしたいのか、ということです。

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自分の内面に向き合うことも必要となりますから、ごまかしはきかない生き方だと言えるかもしれません。無農薬の野菜もそうだと言えます。

どうしてこうなったんだろうか?人のせいにしないで、生きていくってこと。時には傷つくけど、前を向いて生きていく。

だから見た目は悪くても、中身は美味しいものになるんだな・・・

やっぱり、わたしは、オーガニックな人になりたいな・・・

木漏れ日の中、木の古ぼけたベンチに座って、いびつな形のキュウリを丸かじりしていて、思ったことでした。

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森 Wenzel 明華(もり ウェンツェル さやか)

著書「ハーブ療法の母ヒルデガルトの家庭でできるドイツ自然療法」(BABジャパン)「ホメオパシーってなぁに?」(ホメオパシー出版 )

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