「イチゴ王国」栃木県の平均農薬使用回数が52回、生産量第2位の福岡県で63回とかなり農薬が使われています。
全国的に見ても農薬使用回数は多いのです。
奇跡のリンゴでも有名な青森県では平均農薬使用回数が36回ということなので、イチゴはかなり農薬を使っているのがわかります。
先日取材した自然栽培でイチゴを作っている野中さんを題材にした本を読むと、
元々、イチゴの旬は4~6月だったのだが、ショートケーキなどのピークがクリスマスになるのでそれに合わせるように旬もずらしていきました。
旬をずらしたので苗づくりから収穫までの期間が、これまでの約7ヶ月から1年を超えるようになってしまい、それで栽培期間が長くなって農薬の回数も増えていき、後はビニールハウス内は自然とは違い、人工的に「春」を作り出すのだがその高温・多湿なハウス内は病害虫にとって住みやすく、それにともない農薬も増えていったみたいです。
収穫前日まで色んな農薬(60品目くらい)が使用ができるとも言われています。
元々、イチゴは好きな方の果物だったけどこれを知ってしまうと食べにくくなってしまう。まぁそんなに頻繁には食べないんだけど。
食べる時もホコリを取る感じで水洗いするだけで食べていたし、しかも皮を剥かないフルーツなので余計に農薬が気になります。
いちごの農薬、残留農薬
最近でも日本のイチゴの残留農薬が強すぎて、台湾に出荷できないというニュースがNHKでやってたみたいです。
今、NHK見てるんだけど、日本のいちごが残留農薬が強すぎて台湾に出荷できないて。。なんだそれ。
農薬使用量が台湾の基準の200倍だって。。あと、みかんは同じ理由でEUに輸出できないから、日本販売用とEU販売用で農薬の量変えてるって。
日本の農薬使用量は中国、韓国に次いで世界3位(2010年グラフ)というのは結構知られてきてはいるのかな?
前述の野中さんが作っている自然栽培のイチゴは、味がいいのは勿論なんだけど、値段も高くなくてスーパーで売っているものとあまり変わらない買いやすい価格(時期によって変動)で、売っているところがすごいのです。
「お金に余裕がある人だけでなく、誰もが安心・安全なイチゴを買えるようにしたいと思っています」
確か奇跡のリンゴで木村さんが本で書いていたのだけど、自然栽培の野菜や果物が普通の値段で売られるようになれば、今、農薬を使っている一般栽培の人も自然栽培に変えざる負えなくなってくる。
なぜなら、同じか少し高いくらいの値段だったら間違いなく自然栽培を選びますからね。
有機栽培もいいんだけど、値段はやはり高いし、硝酸態窒素の問題もある。
減農薬だと農薬の撒く回数を減らして、その分、量をいっぱい使うなどのトリックがあったりするみたいです。(もちろんちゃんと減農薬でやっているところもある)
後は、一般栽培のイチゴを買って重曹、ホタテの貝殻から作られる粉(市販)などで農薬を落とすのもいいと思います。
でもやはり自然栽培が一番いいんじゃないかと個人的には思っていますね。
追記~
環境ワーキンググループ(EWG)が2018年版、残留農薬の多い農作物をランキングで発表していますが、ワースト1はイチゴでした。
アメリカ国内の農作物の調査なので日本にはそのまま適用はできないかもですが、順番はこんな感じです。
1.いちご
2.ほうれん草
3.ネクタリン
4.りんご
5.ぶどう
6.桃
7.チェリー
8.西洋ナシ
https://www.ewg.org/foodnews/dirty-dozen.php
イチゴの場合、1つのサンプルから20種類もの殺虫剤が検出されたと下のcnnの記事に記されています。
ちなみに2017年版もイチゴがワースト1です。
さらにこの調査では「消費する時と同じように洗ったり皮をむいたりした状態で実施」しているみたいなので、洗ったり皮をむいてもまだ内部に残っているということです。(残留農薬量はある程度は減らせていると思う)
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愛知県生まれ。以前メキシコで足つぼマッサージ師、動画(PV)制作などを経験。養生ラボでは、薬に頼らない生き方、体質改善の方法、実体験談を語っていきます。