【自然療法的に考える】良い土壌は健康な体を作る、民衆(土壌)が変われば政治(症状)も変わる

家庭でドイツ自然療法や手作りの暮らしを実践しながら、自然からの癒しを探求されている森 Wenzel 明華(さやか)さんによる連載コラムです。

選挙の話をすること=それはわたしたちの暮らす国の行き先を考えること

こんにちは〜

今回はチェコ共和国からです。

ドイツのレスデンから、ポーランドを抜けて、チェコの国立公園に滞在しながら毎日山登りをしています。

今日はチェコ共和国で一番高い山!!に登頂。(っていっても1600M台 実家の近くの山とおなじやんって感じですが 笑)

広がる景色は緑の山々が美しく、ヨーロッパの美しさを感じています。

自然療法的に考える・・・・土壌と政治の関係

さて、ドイツの家庭では、選挙についてはこどもたち(15歳、13歳)でもフツーに話題にして話します。

選挙の話をすること=それはわたしたちの暮らす国の行き先を考えること・・・だからです。

「なんで、日本はこんなに腐ってしまったんだ?」なんてドイツ人の夫と話していると

「あのさ、トランプとか、安倍が悪いんじゃないんだよ」と。

「え?どういう意味?」

「なんで、そうなったのか考えてみた?」

「ふむ」

「ああいうひとを生み出した民衆が悪いんだよ。」

「そうかぁ・・・」

「君、自然療法してるんだろ?ってことは、あの君が好きじゃない腐った政治家たちは、「症状」であって、決して「原因」ではないんだよ」

「症状・・・」

そうですよね。

症状は表に出てきているものです。

吹き出物、かゆみ、鼻水、怒り、悲しみ。原因、それは内部にあったもの。

その土壌の問題です。

その土壌はどうして培われたのか。

「原因は、つまりひとりひとりってことだよ」

「そうやなぁ」

症状を生み出した原因・・・

政治だとすれば、それは民衆ですよね。

日本は選挙があり、民主主義なんですから。

だから自民党だって、どの政党だって必死で選挙活動しています。

「日本人のひとりひとりが意識を本当に変えれば、本当に脱原発だってできるはずだよ。ドイツはそれをしたんだから。国をいい方向に舵取りしていってほしいとそういう政治家を選んだら、ひとりひとりが意識すれば、それは変化するはずなんだよ」

旧東ドイツ出身の夫がいう言葉には重みがあります。

ナチスの支配、第二次世界大戦の敗戦から、東西ドイツに分裂し、そして統一ドイツへ。

ドイツはそれをなしとげ、その中で彼は生きてきたのですから。

どこかで、そんなの無理・・・とか、日本は変わらない。。。とかそんなふうに思ってるのではないだろうか?

それを変える力をもっているのが、ひとりひとりの意識。

良い土壌は、良い食物を育てる。

良い土壌は健康な体を作る、良い土壌はしなやかな心を育む。

民衆(土壌)が変われば政治(症状)も変わる。

わたしたちの愛する国、日本・・・・

その土壌にはどんな美しい花を咲かせるか、実をつけるのか。それを決めていくのはわたしたちなのです。

チェコの一番高い山を登りながら

今日は、チェコの山を登りながら・・・・

昔、学生時代に、この国を旅した時は、チェコは「チェコスロバキア」という国だったということを思い出していました。

それって、「日本韓国」みたいなかんじです。

ふたつの国をむりやりひとつにして、みたいな。

チェコは昔から、東欧の中でも様々な人種間の争いや流れの中にありました。

民族的な話を書くと長くなるので。

近代のことを簡単に書くと、1948年には社会主義国になり、旧東ドイツとならんで秘密警察が存在し、お互いを密告しあって人間不信になるような恐怖政治が行われていたこともありました。

ソ連が解体し、その後、チェコが共和国になったのは、つい最近、1993年のことです。

ドイツはどうだろうか?とわたしは考えていました。

わたしの夫は旧東ドイツ出身なのですが、1989年に東西の壁がくずれ、1990年に統一ドイツになりました。

こちらも内部からの市民運動がおこって、民衆がたちあがり、国が変わったのです。

日本はどうなんだろうか?

旧東ドイツの壁がくずれたとき、わたしはまだ中学生。

そのとき、日本に原発があるなんて知らなかったし、どんどん建てられているなんて、知らなかった。

日本はバブル景気に沸いていたころです。

まるで正反対の道を歩んでいたようだと感じました。

「人間の時間と、自然の時間」変化に必要なこと

チェコ語で、シュネーツカという山を登ったのですが、もみの木の森を抜けると、壮大な風景が広がります。

山々の遠く向こうには、小さな村落が緑の自然の中に点在し、本当に平和そのものの風景が広がっています。

夏の薬草たちが元気に咲き誇っている青空の下。

気持ちのいい風を感じながら、自然の時間、人間の時間のことを考えました。

(土壌は少しづつ、変わっていく。それはいい方にも、悪い方にも。)

自然療法では、「自然の流れ」の時間でひとを観ます。

アトピー性皮膚炎でも、ステロイドを塗ればほんのすこしの時間で、よくなったように見えますが根本的な解決には至りません。

土壌は同じだし、副作用もあります。

でも、自然の力を借りながら、すこしづつ乗り越えると、ほんとうにツルツルになります。

私の妹は、かつて重症のアトピーで、かつ、ステロイドを大量に使っていました。

様々な自然療法に出会って、数年かけて、ステロイドをやめて、美しい肌に戻っていきました。

自然の時間というのは、現代医学のような薬のようなスピードではありません。

今日のんで、1時間後には結果がでる。という時間ではないのです。

木々が芽吹き、植物が芽を出すように。ゆっくり、ゆっくりと変化していきます。

病弱だったこどもも、慢性病だった体も、時間をかけて自然に戻っていきます。

それにはやはり「時間」が必要なのです。

これは私自身も体験したことです。

意識を変えていくこと

さて、これからの日本はどうでしょうか?

今、多くの人が「気がつきつつある」というところが正直な状況だと思います。

では、今、なにができるのか?

それは意識を変えていくことです。

まず、わたしたちが絶対に選挙にいくこと。

それが一番大切なことです。

ドイツ人の夫に

「なんで日本では、選挙の話とか、政治の話はタブーとかっていわれるのかな?ドイツはフツーだよね」

といつか話したら

「それは、日本がわざとそういう教育をしているんだよ」

といわれた時は、ショックでしたが、同時に、そうだ。とも思いました。

だから、選挙にまず、関心をもって参加する。そこからが大切です。

女性の選挙権について ドイツと日本

ドイツ自然療法の祖・と呼ばれる聖ヒルデガルトも「政治」にたいしても堂々と意見をいったひとでした。

それは1000年前のことです。

女性の首相であるメルケル氏は、旧東ドイツの出身です。

彼女は民衆の「変わりたい」という力を目の当たりに見て、そして実践していった人です。

そういう姿勢や思考が、多くの女性たちが堂々と活躍しているドイツ社会とも関係しているのだろうなぁと感じずにはいられません。

さて、わたし達日本人女性が、選挙権を得るまで道のりについてご存知でしょうか?

1919年(大正8年)平塚らいてうが市川房江らと共に婦人参政権や母性の保護を要求しました。

女性の政治的・社会的自由を確立させるため日本で初めての婦人運動団体を設立しました。

その運動は残念ながらすすまず、団体は1923年(大正12年)に解散に至ります。

その後、再び1924年(大正13年)女性の政治活動団体と団結し、婦人参政権獲得期成同盟会が結成されました。

その翌年には婦選獲得同盟と改称し運動は続行されました。

しかしながら、女性の参政権がようやく認められたのはそれから21年後の1945年(昭和20年)のこと。

その間、約26年間!!!

それだけの時間をかけて、今、わたしたち女性は選挙権を手にしたんです。

わたし達女性が政治に参加できるという権利を持てたのは、わずか74年前なのです。

今、わたしたちが当たり前だと思っていること、選挙権にしても、それは当たり前のことではありません。

男性も同じですよ。

江戸時代には、わたしたち庶民は、なにも決めることはできなかったのですから(笑)。

お上のいうとおりでしたよ。

小さな実が地面に落ちて、芽を出し、若木になって。

いつしか時を経て、風に揺らぐことのない大木になるように。

腐っていくのも、良い国になっていくのも、変化には時間がかかるものなのかもしれません。

だからなにをしても無理?どうせ、同じ?変わらない??

そんなことはないです。

ドイツから、ポーランド、そしてチェコを旅して、民族間や戦争の渦に飲み込まれても、民衆が望めば、確実に国は変えられる・・・ということをわたしは肌で感じました。

わたしたちは未来への種をもっています。

それを毒だらけの汚い土地のような国にしてしまうのか。

草木がいきいきと生命を謳っているような土壌にするのか。

それはひとりひとりの意思にかかっているのです。

日本は民主主義が生きています。

だからどんな政党でも必死で選挙活動しているんです。

まだ救いようがあるんですよ。。。涙

わたしも先週、在外投票にいってきました。~2019年7月~

(これも数年前にようやく認められたんですよ!)

どうか、みなさん、選挙に行ってください。

チェコ共和国の山の上から、みなさまの健康と幸せをいつも祈っています!


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森 Wenzel 明華(もり ウェンツェル さやか)

著書「ハーブ療法の母ヒルデガルトの家庭でできるドイツ自然療法」(BABジャパン)、「ホメオパシーってなぁに?」(ホメオパシー出版 )、ドイツ薬草療法の知恵 聖ヒルデガルトのヒーリングレシピ (veggy Books)(キラジェンヌ)など。

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