自然栽培の美味しくて安全なイチゴを安定供給する自然栽培農家・野中慎吾さんによる連載コラムです。
みどりの里の自然栽培に興味を持ってくれた小学生たちが見学に来てくれたときのことです。
小学生6年生が来て畑を見て行ってくれました。
「どうして無肥料なのか?」
「無肥料でも野菜は育つのか?」と素朴な質問がどんどんきました。
難しいこと話してもわかんないだろうと思ってそこは簡単に答えて見てもらって、体験してもらったらいいかと思って案内しました。
ちょうど農福連携で障害者さんたちが来てくれていたので障害者さんたちが一緒に作業してくれているから、無農薬野菜をたくさん作れるんだよと障害者さんにも社会の役割を持って生きていけることを見てもらいました。
まあまだよくわからんとは思うけどね。
記憶に少しでも残ってくれればね。
台風に何度も打ちのめされていたカブが元気になりつつあったので小学生たちを連れていき
カブの間引き作業をこの場にいた重度な障害者さんと一緒にやりました。
皆体験になるとキャッキャとはしゃいで畑に入っていきます。
どれを採ればいいのかと障害者福祉の職員や障害者さんたちが教えてくれます。
収穫という作業は子どもたちにとって土から食べ物が生まれていることを実感できる驚きの場です。
子どもたちはもう夢中で採っていて、ちょっと台風でダメージくらって失敗気味だったカブだったんですけどこんなふうに活躍してくれてありがたかったです。
無肥料無農薬の自然栽培の味
「このまま食べれるの?」
きました!また素朴な質問です。
これくらいのカブはめちゃくちゃ甘いから美味しいんだけど果たして野菜嫌いが多い子どもたちはわかるのでしょうか?
この無肥料無農薬の自然栽培の味を。
「食ってみ。」
「土がついててもいいの?」
「手で払っておけば大丈夫だよ。土食って腹壊した人見たことないから。」
食べたー!!
「甘い!!」
「美味しい!!」
伝わるものです。
それからはうまいうまいとずっと食べ続けている子とかいてカブでかなり盛り上がりました。
カブですよ。
食卓に出ても漬物くらいなもんで子どもたちとはたぶん縁が薄いであろうカブでこんなに子供たちが盛り上がるとは自然栽培すごいなとあらためて思いました。
障害者さんも子どもたちも先生も一緒に写真をとりました。
障害者さんも自分たちがやっている仕事で子どもたちがこんなに喜んでくれるのかということがわかって嬉しそうでした。
間引き菜だけではたいした量がなかったのでその日収穫したカブをおみやげに持たしてあげました。
そしたら子どもたちが袋にカブを入れながら
「先生!これお母さんに持っていきたいからこの袋分持って帰っていいですか?」
と奪い合いになるくらいでした。
皆にとって楽しい一日になっていい思い出になってくれればいいです。
大人になって今日のことをふと思い出してくれたら、「発芽」だね。
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農業生産法人「みどりの里」(愛知県豊田市)農場生産責任者 野中慎吾
障害者を農業の担い手として重視する「農福連携」にも力を入れている
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養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。