http://amakunai-sugar.com/ より引用
監督自らが実験台となり、1日にスプーン40杯分の砂糖を摂取し続けるとどうなるかを記録したオーストラリアのドキュメンタリー映画『あまくない砂糖の話』が2016年春、日本公開しました。
この予告によると1日に現代人が摂取する砂糖の量はティースプーン(5gくらい)40杯なんだそうです。
なので監督が自ら60日間「1日にスプーン40杯分の砂糖を摂取し続ける」実験をするとどうなるか?という内容なものです。
※結局まだ見れていないです。
僕は小さい頃から根っからの甘いもの好きでした。
これには訳があり、まだ僕が小さい頃の話であまり記憶がないのですが、祖父が甘いものが好きで良かれと思い、僕に黒糖の麩菓子やオロナミンCをよく食べさせてくれていたそうです。
小さい頃の写真を見ると確かに黒糖の麩菓子を口にほおばっていました(笑)
実家には絶対何か、お菓子はありましたからね、なのでほぼ毎日食べていました。大人になっても平日は少しずつ食べて、週末とか休み前はガッツリ食べてました。
それに+ジュース(清涼飲料水)もかなり飲んでました。レッドブルとかデカビタC、CCレモン、ファンタなどなど。
ジュース(清涼飲料水)は異性化糖の問題もあります。
→ 異性化糖「ぶどう糖果糖液糖」「果糖ぶどう糖液糖」について
かなり甘いものジャンキーでした(笑)一日1~2食生活始めてから、その関連の本を読むようになって砂糖って良くないんだ、と知りました。
それからは前に比べると減りました。
砂糖が引き起こす弊害は虫歯が一般的には有名ですが、その他にも砂糖は数ある食品の中でも「最強に近い毒」とまで言われるくらいに害がありまして、
「砂糖を過食すると、糖尿病、虫歯、動脈硬化症、低血糖症、胃弱、小児の癇(かん)などの病気の遠因となることは、医学的に分かりきっている常識」(郡司篤孝「有害な子ども食品」)など。
砂糖は、「この世でもっとも古い歴史のある覚醒剤」何て言葉も・・
16世紀のヨーロッパでは、砂糖は金と同等の価値を持っていたみたいです。
それだけ貴重で欲するものって事は依存性があったって事です。ヨーロッパの貴族は砂糖が好きだったから、みな虫歯だらけだったみたいです。
特に白砂糖はミネラルやビタミンをまったく含んでおらず、良くないと言われております。
白いものは基本的に精製されてるのが多いので栄養がほとんど残ってない状態です。白米、小麦粉もそうですね。精製する事によって栄養も取ってしまう。
しかも精製する事によって中毒性が高くなるみたいです。
コカインの原料のコカも古くから利用されていて、強い中毒性はなかったみたいですが、コカを抽出、精製してコカインにすると、高純度になり脳に効率よく到達できるようになってしまうため、中毒性が高まってしまうのです。
コカをコカインに精製して精製度が高くなるほど非常に高い習慣性が生まれ中毒になっていくのです。
さて砂糖に関しても依存性が高い事が指摘されていて、甘いものを摂った時に気分が良くなったりするのは、麻薬を摂取した時に感じるメカニズムと似ているのです。
砂糖を摂取すると、その味覚を通じて脳内の快感を感ずる側坐核からはドーパミン脳幹からはβエンドルフィンやエンケファリンが放出される。
ドーパミンは、意欲(ヤル気)に関わる神経伝達物質であり砂糖を摂取すると「美味しい」「元気が出る」などといった快の感覚を与えさらなる砂糖の摂取を促す。
これを報酬系(ドーパミン神経系・A10神経系)といい覚せい剤やコカインなどといったドーパミン賦活性作用を有する薬物に依存する仕組みと同様の構造だとされている。
引用: 砂糖依存からの脱却
一説ではコカインより強い依存性があるとまでされていますが。確かに砂糖は依存性はあると思いますが、コカインより強いとは思わないです。
僕は以前メキシコに住んでいたのですが、コカインなどの麻薬で家庭崩壊した人を何人も知っている友達がいました(貧困地区のボランティア)
話を聞くと、依存性はかなり強くて麻薬欲しさに犯罪に手をだしたり、お金がなければ自分の家を売って、お金を手に入れ家族を失うなどはかなりザラにありました。
砂糖などの甘いものでそこまではないのかなと(ある人はあるのかも知れませんが)、ただ砂糖などの甘いものはどこでも買えて、なおかつ安価で売られているので、手に入りやすいが為に過剰摂取してしまうのが良くないと思います。
特に菓子パンとかクッキーなど小麦、植物油脂が合体していると依存性が強くなる気がします。
精製しすぎると良くない、この事から色が付いている方が良いと考えられ、例えばお米なら白米より玄米、白砂糖より黒糖、パンなら全粒分のパンなど。
そうだとしたら砂糖の場合は黒砂糖、てん菜糖、三温糖だったらいいのか?って話になりますが、三温糖はカラメル色素を加えて色をつけ酸化させたものもありますので、よくないです。
sugar is sugar (砂糖はしょせん砂糖にすぎない)
アメリカには sugar is sugar (砂糖はしょせん砂糖にすぎない)という言葉もあるみたいです。
例えばまだ良いとされる黒砂糖、粗糖などでも白砂糖よりはビタミンやミネラルがあっても一緒ですよ、とのことです。
個人的には、白砂糖よりも黒砂糖、粗糖を選びますし、はちみつやメープルシロップも良いと思います(摂り過ぎはダメですが)
普通に売っているお菓子はだいたいが白砂糖が多いので、たまには白砂糖も食べることは勿論あります。
そして砂糖などの甘いものを摂ると、イライラしたりキレやすくなるとも言われていますが、
「現代の若者が凶暴化する根本原因の1つが食生活」
岩手大学名誉教授の大沢博教授の調査で少年院に収容されていた暴力少年たちに共通するのが「清涼飲料水のガブ飲み」だったと報告されています。
現代人に増えているキレる脳や、イライラ、うつ病は砂糖のとりすぎが原因とも言われていてなぜかというと低血糖症になるからとのことです。
砂糖をとると、砂糖は二糖類に当たり多糖類の穀物に比べて分解も早いので、血糖値が急上昇してそれを抑えるために膵臓からインスリンが出てきて、血糖を下げます。
しかし、 砂糖や糖質の過剰摂取により血糖値のコントロールがうまくできなくなり、インスリンが過剰に分泌されれば、血糖が低くなりすぎてしまいます。これを低血糖症と言います。
精製されている白米やパンも血糖値を上げやすいので、少なくした方が無難です。(特にパンは)
食べるときは最初に野菜などの食物繊維などを食べて血糖値をゆっくり上げることが必要になってきます。
低血糖症になると副腎がアドレナリン、ノルアドレナリンを分泌します。「アドレナリン」別名怒りのホルモンとも呼ばれ、こうして攻撃的になり、興奮状態いわゆるキレる脳になります。
「ノルアドレナリン」は不安感、恐怖感などのマイナスの感情を起こす。この低血糖症が悪化すると総合失調症やうつ病にもなるとさえも。
他にも血糖値が乱れることによって、副腎から副腎皮質ホルモンのコルチゾールも頻繁に分泌され副腎が疲労してしまいます。この副腎疲労によってアレルギー、アトピー、疲れやすい、などの原因になります。
断食博士として有名な甲田さんは白砂糖が好きすぎてやめれられなくて、好きな甘いものを食べまくって、飽きさせるという無謀な挑戦をした事を著書に書いてあります。
その中で確かにこの「ノルアドレナリン」の影響なのか、かなりうつっぽくなっていたと語られていましたが、「アドレナリン」の影響のキレる脳には本を見る限りなっていませんでした。
低血糖症だけではなく、ビタミンやミネラルの欠乏も、人の行動を異常にすると大沢博教授は言っており、カルシウムは欠乏するとイライラしたり、怒りやすくなったりと有名ですが、他にもビタミンB1、マグネシウムも欠乏すると人を興奮させると言っています。
「私がこれまで学んできたところでは、暴力、あるいは攻撃性に関与すると思われる要因は、低血糖、ビタミンB欠乏、カルシウム欠乏、マグネシウム欠乏、それに有毒金属、とくにカドミウムや鉛の蓄積などである。」
「インスタント食品や、肉加工品などの食品にふんだんにつかわれている、添加物のリン酸は、 カルシウムやマグネシウムを低下させるといわれている。」
大沢博教授
砂糖などのお菓子や甘いものを食べて、しかもジャンクフードや加工食品などが多いと栄養も欠乏することも多くなり、複合的にキレやすくなったり、あるいは総合失調症やうつっぽくなりやすくなるという事ですね。
アメリカのオハイオ州地方裁判所主席保護監察官であるリード女史は、
百六人の犯罪者のチェックリストを研究としてまとめているが、その前書きには、次のように書かれている。
「 アルコールや薬物の問題のある人たちが、一貫して私に話したことは、十、十一、十二歳という少年少女期の食事に、砂糖、清涼飲料などの摂取が多かったことです。
彼らに守るよう励ましたのは、砂糖なし、低でんぷん、すべてのジャンクフードをやめることでした。そしてその後、人格の変化が早く、劇的であることがしばしばでした。栄養のよい食事をつづけた人で、裁判所にもどってきた人はいませんでした」
この様に砂糖、清涼飲料水の過剰摂取が、アルコールや薬物のきっかけになっている事もあります。
【参考文献】
食事で治す心の病―心・脳・栄養 新しい医学の潮流 大沢 博 (著)
炭酸飲料に関する興味深い研究
アメリカでは、炭酸飲料に関する興味深い研究があります。
バーモント大学のサラ・ソルニック博士とデイヴィッド・ヘメンウェイ博士の研究によると、1週間に5缶以上の甘い炭酸飲料を飲む高校生は、攻撃的・暴力的になるという調査結果が出ています。
調査は1878人の高校生(約半数が黒人、約30パーセントがヒスパニック系、白人系とアジア系はそれぞれ約10パーセント)が対象で、このうち、約30パーセントが1週間に5缶以上の甘い炭酸水を飲んでいるという結果が出ました。
そして、週に5缶以上飲む高校生は、飲まない高校生に比べて銃器類の所持率が高く、交際相手や家族への暴力行為も多くなっていたそうです。
甘い炭酸飲料を飲む量が多いほど暴力を引き起こしやすいという、量的依存相関関係が明白に表れていました。
この研究では、甘い炭酸飲料が暴力を招くメカニズムについては明らかでないとしていますが、炭酸飲料に含まれる甘味料やカフェインが関係しているのではないかと指摘しています。
引用: 「砂糖」をやめれば10歳若返る! (ベスト新書) 白澤 卓二 (著)
上記の研究では週に5缶以上になっていますが、1週間に5缶以上は多分ほとんどの高校生は飲んでいるんじゃないかと思います。
高校生に限らず大人でもジュースは結構飲んでいます。
全員に当てはまるわけではないと思いますが、ジュースをいっぱい飲んでる子なんてほとんどだと思いますし、自分も小さい頃から結構飲んでました。
でも飲んでいるみんなが暴力的になるわけではないですけど、確率はジュースだとか甘いものを多く摂っている方が上がるんだと大沢博教授の本でもわかります。
甘い炭酸飲料だけが暴力を引き起こしているのではなく、甘い炭酸飲料を多く飲む人はジャンクフードなどの食生活の可能性が大きいから、栄養の欠乏も重なり暴力的になっているのだと思います。(他にも家庭環境も関係あり)
ただ砂糖と言うよりもお菓子、パンや甘い炭酸飲料の過剰摂取がきっかけになっている事は大いにあります。
個人的にはゼロは無理だと思いますが、前に比べると砂糖類や甘いものは減っています。ジュースはほとんど飲まなくなりました。
【関連記事】
『あまくない砂糖の話』予告
愛知県生まれ。以前メキシコで足つぼマッサージ師、動画(PV)制作などを経験。養生ラボでは、薬に頼らない生き方、体質改善の方法、実体験談を語っていきます。