伝統的な日本の住宅の土台や柱は、杉やヒノキでできている

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なぜそういう伝統になったかというと、非常に腐りにくく、虫に食われないからです。

その理由は、杉やヒノキは毒と樹脂が多いからです。とくに針葉樹は毒入りの樹脂が豊富です。樹脂というと松ヤニなどが有名ですが、油絵の絵の具の油も実は樹脂なのです。

なので何百年前の油絵も劣化せず、存在しているわけです。

樹脂はなかなか固まりにくく、長年にわたって木の中で硬化し、木が年々と強くなっているのです。

何千年も前の琥珀も分解されずに存在しています。

ですから木材は、樹脂の部分に関しては劣化がありませんので、このような針葉樹は長持ちするのです。

ところが、現在の木材はほとんどが高温乾燥材です。

木材を100度以上の釜に入れ、水分を沸騰させ、木の導管(水を吸い上げる穴)から水蒸気となって水分を出しているのです。

しかし、水分と共に樹脂も沸騰し、ほとんどの樹脂と水分が導管から出てしまうのです。

そうすると、虫に対しても毒が少なくなり、シロアリの恰好のエサとなります。またキノコも水分さえ補充できれば、菌種をどんどん伸ばしていきます。

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現在のおがくず栽培は、針葉樹のおがくずですが、水に浸して樹脂を溶かしてしぼったものにヌカを混ぜて栽培されています。

広葉樹のおがくずがなかなか手に入らないので、針葉樹の毒抜きを使用しているのです。実際に腐った柱からウスヒラタケキノコの発生を見たことがあります。

針葉樹には絶対生えないキノコが生えているのです。

補修したその柱を持って帰ってきて、事務所の裏に置いてあるので、来年生えてきたらウスヒラタケキノコを食べようと思っています。

また、生えたおりには写真を公開させてもらいたいと思います。

現在、アメリカカンザイシロアリの被害をうけた樹種の第3位が日本のヒノキですが、乾燥させなかったら食べられるはずのないヒノキが食べられているという事実があります。

神社仏閣は外部に木がもろに面しているのに被害がありません。なんと建設業界は愚かなことをしているのでしょうか。

【前回の記事】

菌との共生にかかわる大発見それは「漆喰」

秋田憲司

無添加住宅開発者「秋田憲司」

1959年、兵庫県西宮市生まれ。摂南大学工学部建築学科卒業。

ハウスメーカー、不動産会社の営業職を経て、実家の工務店を引き継ぐ。88年秋田ハウジング株式会社設立。

学生のころから探求してきた自然科学の知識を生かして、2000年シックハウス症候群などの原因となる有害な化学物質を使わない「無添加住宅」を開発。

01年株式会社無添加住宅設立。

「自然と共存する家」を基本に、誰もが健康に暮らせる住まいづくりを実践している。

無添加住宅のホームページはこちらから⇒無添加住宅

著作に「無添加住宅!」「未来の家作りは、江戸時代に学ぶ。 「無添加住宅」の科学」など。

youjo-labo編集部
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。
 

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