冷え性の改善や疲労回復、風邪の初期症状に効果がある「梅肉エキス」を使ったお手当法【梅醤番茶】

ちょっと身体が「だるおも(だるくて重い感じの略)」の時にはまず試してほしい誰でも簡単にできるお手当法

日々の疲れが疲れがどっと出た時や前日頑張りすぎて今日やばいって時、多々ありますよね。

「何かちょっと寒気がする」「風邪ひきそうな嫌な予感」などなど。

本格的に風邪をひいてしまいしんどくなる前に何とかしたい、だるさを軽減したい、すでに風邪を引いてしまったので何とか辛い症状を和らげたい。

風邪をひいたら風邪薬を飲めばいいのでは?と思われる方もたくさんいらっしゃると思いますが、風邪の特効薬を開発できたらノーベル賞ものとさえ昔からいわれています。

なぜそんな風に言われているかというと、細菌とウィルスの違いがあるからです。

風邪は菌ではなくウイルスなため、風邪を治す薬がないのが現状なのです。

かぜ症候群の原因となるウイルスに効く薬もないので、自分の免疫(めんえき)力によって治すしかありません。そのため、休息と栄養が大事です。かぜ薬は、熱やのどの痛みや鼻水などの症状を和らげる働きがありますが、かぜのウイルスをやっつけてくれる訳ではないのです。

引用:東京医科大学八王子医療センター

なんですが、2018年に英国インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らが「IMP-1088」という風邪の特効薬になりうる化合物質を発見したという発表がありました。

一般発売はまだまだ先のようですが、詳しい論文内容は下記からどうぞ。

学術誌「Nature Chemistry」に掲載された論文

しかし風邪に対して薬は必要ないと私は思っているので、病院に行き薬を貰ったり、薬局で市販薬を買ったりせず、風邪くらいなら昔からの「おばあちゃんの知恵袋」ならぬ自然療法で私は対応しています。

困ったときの「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」

私がこのような状況になった時すぐさま取り入れている日本の伝統的な飲み物を紹介したいと思います。

それは、「梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)」です。

「梅醤番茶」とは、梅干し、醤油、番茶などを混ぜて簡単につくることのできる日本の伝統的な飲み物です。

前述したように、ちょっと身体が「だるおも(だるくて重い感じの略)」の時にはまず試してほしい誰でも簡単にできるお手当として、かなり頼りになる頼もしい存在なのが「梅醤番茶」なのです。

自然療法の母とも言える東城百合子さんの著書「家庭でできる自然療法」でも「梅醤番茶」はお手当法の要の一つとなっています。

マクロビオティックの世界でも、冷え性の改善や疲労回復、風邪の初期症状の際に効果があるといわれ、定番のお茶として飲まれています。

梅干しについては、栄養や効能についてもはや言わずもがなかもしれませんが、梅は日本では古来から民間療法として取り入れられてきました。

日本最古の医学書『医心方(いしんほう)』の「食養編」には(平安中期の医師、丹波康頼(たんばのやすより)が984(永観2)年に著したもの)何とこちらの文献の中にも「梅干」の効用がとりあげられています。

「味は酸、平、無毒。気を下し、熱と煩懣を除き、心臓を鎮め、四肢身体の痛みや手足の麻痺なども治し、皮膚のあれ、萎縮を治すのに用いられる。下痢を止め、口の渇きを止める」と記述されています。

梅の歴史

さらにさらに古く、一般的には、後漢代の1~2世紀頃の編纂だとされている(諸説あり)、中国最古の薬物書(本草書)に『神農本草書(しんのうほんぞうきょう)』があります。

そちらの本草書にも、すでに「梅」の効用が記述されているようです。

そこには梅の実をいぶし焼きにした烏梅(うばい)は「肺の組織を引き締め、腸の動きを活発にし、胃を元気づけ、体の中の虫を殺す」効用があると記されています。今でも中国では烏梅を漢方薬の材料として下痢や吐き気止め、解熱、せき止めなどに使用しています。

梅百科

【関連記事】梅干しについてはこちらから→梅干しは健康・美容の救世主!黒焼きにすると冷えや毒消しの効果も更にパワーアップ

番茶と梅干しの組み合わせについても「番茶梅干し医者いらず」と昔から語り継がれてきました。

それほど、パワー食材梅干しと番茶のタッグは最強ということが分かります。

「梅醤」は胃腸の妙薬です。

身体がだるい時、風邪予防やなりはじめにはもちろんのこと、夏には夏バテやクーラー病予防などにも効果があるといわれ、冬には冷え症などにも効果があるため1年中使えます。

では早速作り方です。

梅醤番茶の作り方

材料

・梅干し:中1個

・醤油:小さじ1

・ショウガのしぼり汁:数滴

・番茶(できれば三年番茶):湯のみ(コップ)1杯分

・私の場合は→プラスで純黒糖大さじ1程度(約10g)入れます。

作り方

梅干しを湯のみ(コップ)に入れます。

次に醤油を入れて、生姜の絞り汁も入れ、番茶を注いでかき混ぜます。

朝食前などの空腹時や食前に飲むのがベストです。

※上記の各材料の配分はあくまでも目安です。自分好みの味加減に調整してみてください。

私はしんどさが強めの時は、朝と寝る前にも一杯頂きます。

ちょっとの風邪なら、1,2回(1~2日)飲むだけで調子が戻ってくれます。

【ちょっとしたこだわりポイント】

梅干しは有機のものか、もしくは産直などで売っている無添加の物を使います。

醤油も天然醸造の添加物の入っていないものを使います。

番茶は出来れば、取った葉と茎を三年かけてじっくり熟成された「三年番茶」がおすすめですが、無ければ番茶でいいと思います。

※「三年番茶」は、緑茶の茶葉と茎を摘み取り、天日に干し、よく乾燥させ三年間熟成させてある番茶です。

熟成されている期間でカフェインやタンニンの成分が非常に少なく抑えられるのが特徴です。

私は三年番茶がある時は三年番茶を使いますが、普段は緑茶で代用しています。(以前は番茶を使用。)

緑茶の健康効果の高さに一目置いているので、日常的に緑茶を飲んでいるので常備しています。

最近のお気に入りで常備しているのは、オーガニックの緑茶です。

梅醤番茶を作るときもこの緑茶を使っています。

ショウガもすりおろしてしぼるときもありますが、最近は「無農薬のショウガパウダー」を常備薬の代用として置いてますのでそれを使っています。

※粉の使用量は、しぼり汁同様少々でOKです。

私は、しんどさや疲れ具合でショウガパウダーの量を変えています。

相当疲れがひどいときは上記の少々スプーン山盛り2杯いく時もあります。

あと私は、プラスで純黒糖大さじ1程度(約10g)入れます。

これで完成です。

梅醤番茶を飲むと徐々に体が熱くなってくるのがわかります。

これが本当によく効きます。

いつも私はこれに助けられています。

梅干しの代用として我が家に必須の「梅肉エキス」

梅干しの代用として、こちらも常備薬として我が家には欠かせないのは「梅肉エキス」です。

梅干しで作るのは王道ですし、いいのですが、私は基本梅肉エキスでつくります。

風邪気味や体調不良の場合は即、梅醤番茶を飲みますが、それほどでもないし、でもちょっとしんどいなという場合は、この梅肉エキスをティースプーン1/3くらいをペロッとそのまま舐めるのが習慣です。

梅肉エキスは絶対に常備しておきたい存在です。

そんな神アイテム「梅肉エキス」について

「梅肉エキス」とは、完熟直前の新鮮な青梅のしぼり汁だけを長時間じっくり煮つめて濃縮されたエキス状にしたものです。

青梅1kgから、わずか20gしか出来ないと言われる有難い代物です。

梅の有効成分やミネラル分などが濃縮されているため、栄養価は、驚くことなかれ「青梅の50倍、梅干しの25倍」と言われています。

梅干しには薬効があるんじゃないかと発見し、ずーっと昔から民間薬として使ってきた先人たちの知恵は本当にすごいなとリスペクトでしかないです。

時代が進み、科学的にも梅の薬効が認められています。

梅肉エキスのピロリ菌に対しての殺菌効果も認められています。→Helicobacter pyloriに対する梅肉エキスの殺菌効果

梅は心血管系疾患の予防および治療に有用である可能性も示唆されています。→梅およびその有効成分の動脈硬化等、心血管病変に対する予防、改善効果のモデル細胞を用いた検討

その他にも、数々の医学的効果が発表されています。

梅(梅干し)・梅リグナンの効能・効用・健康効果を医学的に検証・解明

これらの研究からもわかるように、「梅肉エキス」は、梅干よりもさらに強力な殺菌作用があります。

その他にも整腸作用、鎮痛作用、血行促進作用もあります。

家庭の「万能薬」梅肉エキスのいろいろな使い方

梅肉エキスはいろいろな使い方があるようです。

梅肉エキスの民間療法

腹痛、下痢、便秘の時には・・・直接舐めます。もしくは直接舐めるのが苦手な方は、お湯で割って飲んでもOKです。

風邪などでの喉の痛みには・・・ぬるま湯で5~10倍に薄めた梅肉エキスでうがいをします。

湿疹、水虫には・・・水で10倍くらいに薄めた梅肉エキスを、患部に外用薬として塗ります。 これを繰り返すと、強力な殺菌効果が皮膚の内側に浸透してよく効くといわれているそうです。

頭痛、腰痛、膝痛、肩凝りに・・・少量の水で溶いた梅肉エキスをガーゼなどに塗りつけ、患部に貼って湿布すると痛みが治まります。

引用:梅のある生活

摂取量の目安は、1日3g(ティースプーン1/3)程度、大豆一粒か二粒位飲めば十分です。

夏バテにはもちろんのこと、冷え症、疲労回復、活力のために大人から子供まで「梅肉エキス」は年中使えますので、家に常備しておいて間違いはないでしょう。

※小さなお子様の場合は量を減らして飲ませてあげてください。とのことです。

その他に、自分で作るのが面倒だなと感じる方やコーヒーを飲む感覚のブレイクタイム使用の時は、簡易にお湯だけ混ぜれば出来てしまう優れものもあります。

ですが、これは個人の感想として、とても飲みやすく美味しいですし、体はかなり暖まりますが、翌日に疲れが取れてるか、効きめがあるかというとやはり梅肉エキスで自分で作ったほうのが効きめが断然あると感じています。

健康には興味があるが、自然療法や民間療法などは知らず、でも最近疲れが取れなくて・・冷え性で・・・といった初めての方にプレゼントしてあげるのもありかもしれないですね。

お湯で混ぜるだけで手軽なので、一人暮らしの男性にもおすすめです。


梅醤エキス 濃縮番茶&生姜入り 250g 【国内産有機梅干】【天然醸造醤油使用】

私が作る梅醤番茶のセット

私が作る梅醤番茶のセットを参考までにまとめて載せておきます。

常備薬として用途が多く、コスパも考え、いいと思うものをチョイスしています。

皆さんもちょっとした体調不良や筋肉痛、慢性疲労などには、まず薬に頼らず、先人たちの知恵を是非取り入れて、試してみてください。

「梅醤番茶」は万能と言われてはいますが、自身の状態の場面、場面向き不向きがあるので、ご自身で判断しながら使用してみて下さい。


海の精 紅玉小梅 120g


オーサワの三年番茶(大)


金時ショウガ粉末 100g


梅肉エキス 紀州梅100%

梅干し、醤油、純黒糖、番茶は皆さんお好みで気に入ったものを選んでください。

下記2つの金時ショウガ粉末と梅肉エキスは、特に常備にオススメです。

「梅醤番茶」は作るのに慣れてしまえば、大して大変ではありませんし、誰でも簡単にできるお手当法です。知っておいて損はないと思います。

ちなみに「梅醤エキス」は、梅と醤油からできていますので、料理の調味料としてももちろん使えますので、是非試してみて下さい。

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