医、食、住、断食などの様々な分野で言及するジャーナリスト船瀬俊介さんにお話を伺っています。
前回の記事はこちらから⇒糖尿病は「遺伝」ではなく「食伝」
僕は以前、本を書いた時にちょっと文章が進まなくてこりゃいかんと思って、完全断食したんです。
水だけ断食だったんですが、その時にヒマラヤソルトをなめていたんです。
NYのチェルシーマーケットってところがあるんだけど、すごく有名で調味料がいっぱい売ってるの、そこで塩の専門店行くと塩だけで100種類くらい売っているんだよ。
そこで買ったのがヒマラヤのソルトなんだけど、これが良くてこれからブレイクするんではないかと考えてます。
なぜすごいかと言うと、ヒマラヤは褶曲山脈で海底の水分が圧迫されて千何百度、超高温かつ何万気圧という圧力でそれで1億、2億年かけてできるんだよ。
これはすごいパワーがあると思いますね。
褶曲(しゅうきょく)は、地層の側方から大きな力が掛かった際に、地層が曲がりくねるように変形する現象のこと。
それで丸4日間何にも食べないでね、そしたら猛烈に進んで原稿を書き上げたんです。
断食ってすごいね。
やっぱり食べると、文章が中々でてこない。食べないと文章がすごくでてくる。
一気に6時間以上、書き続けても、まった<疲れない。30~50代に比べ、3倍以上の仕事ができるようになっています。
ファスティングで頭脳が冴える
ぶっ通しで6時間原稿を書き続けても、不思議と疲れないのです。
「本当の健康体とは、腹が減れば減るほど、調子の出るものだ」(沖正弘ヨガ導師)
不思議なものだよね。逆に、何か食べてから机に向かうと、眠くなって仕事どころではないからね。
毎日三食きちんと食べると、その消化吸収エネルギーは、なんと42.195キロを走るフルマラソンで消費するエネルギーに相当するそうです。
食物の消化にそれだけエネルギーをとられれば、頭に酸素や栄養分が届かないのも当然。
昔から「親が死んでも食休み」と言ったのは、消化にそれだけ大きなエネルギーを奪われる証でもあるんです。
なぜファスティングで頭脳が冴えるのか?
第一人者である山田豊文氏(杏林予防医学研究所所長)の解説は明快です。
「脳細胞がデトックスされるからです。脳神経の汚れが落ち、脳が若返り活性化する」
日本では65歳以上の4人に1人が認知症だそうです。これは、国が傾きかねない大問題。しかし、認知症患者にファスティング療法を施せば、目覚ましく回復するでしょう。
それなのに、向精神薬という化学毒をさらに投与しているのです。狂気の沙汰です。認矧症治療にファスティングを取り入れるべきです。
さらに、呼吸を深く長くする長息法で、頭は冴え、文章も澱みなく出てきます。
キーのミスタッチもほとんどなく、文章が次々に湧いてくるので、指はそれを追いかけるだけ。
だからやっぱりいい仕事したければファスティングだね。
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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著書「買ってはいけない」シリーズ200万部ベストセラー、で話題を呼び「抗がん剤で殺される」で一大センセーショナルを巻き起こす。
独特の語りで、現代医療の矛盾と問題点に鋭くメスを入れる。
九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に出版・編集スタッフとして参加。
1986年の独立後は消費者・環境問題を中心に評論・執筆・講演活動を行う。
1990年には、ラルフ・ネーダー氏らの招待で渡米。多彩な市民・環境団体との交流を深めている。
現在も温暖化など地球環境問題、シックハウスをはじめとした健康問題、さらに文明論的視点からの鋭い建築・医療・食品批評を展開している。
船瀬俊介公式HP http://funase.net/
著書に「3日食べなきゃ、7割治る!」「やってみました! 1日1食」(三五館)「医療大崩壊 もう、クスリはのめない 医者にはいけない」「抗ガン剤で殺される―抗ガン剤の闇を撃つ」(花伝社)「ロックフェラーに学ぶ悪の不老長寿」(ビジネス社)他、140冊以上。
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。