森鍼灸院院長、断食道場「あわあわ」をやられている森 美智代さんに西式甲田療法の運動についてお話を伺ってきました。
「西式健康法六大法則」
その⑥背腹運動
この背腹運動は、六大法則の中で一番大切と言われている運動です。
交感神経と副交感神経の平衡状態を背中と腹部の運動を同時に行うことによって導きだす運動です。
また、腹部の運動は腹部の運動を活発にするだけでなく、便秘を防ぎ、腸内に停滞していた宿便を排除することができます。
やり方の説明はこちらから→腹部の血液循環を高め、ホルモンバランスも整える「背腹運動」
ーーー背腹運動は私も初めはやっていたんですが大変だなと思って休止しているんですけど・・そのような人が多いと思います。
やったら気持ちいいんだけど、肩や首をまっすぐとか綺麗になれないこともあります。
最初は振るだけにして、ちょっとお腹をつけていく、最初はそのようにしてコツを掴んでいき、力を抜いてコツをつかめばできていくと思います。
背腹運動はお腹の出し入れをして、背骨を動かしますから自律神経を整えます。
ヨガのクンダリーニみたいな、あそこまであげなくて呼吸するのがあるじゃないですか、あれをやるために多分何年もかかると思うんですけど、でも背腹運動であれば自然にお腹の出し入れがあるから、内臓の活性化もあるのでで宿便もたまりにくい。
首から上の循環も良くなるので、首も頭も目も鼻も良くなります。
そして循環が良くなり、 背骨の歪みも良くなりますし、背腹運動で運命が変わったり手相も変わるとも言われています。
私や、はせくらみゆきさんは背腹運動を長くやるとトランス状態になってしまいどこかにいっちゃった状態になってしまいますね。
だからこんな動き(体をゆすりながら繋がっていく感じ)はきっと神道の修行にも入ってると思うんです。
何かこうランナーズハイみたいな頭が何かスカッとするようにすごく気持ち良くなれます。エンドルフィンなどが出てると思います。
毛管運動も他の健康体操とは違う感じがしませんか、あれは西先生のひらめきみたいな感じで独特です。
金魚運動や合掌合蹠運動はどこかヨガの影響を受けたのかな?何か見たことあるような感じはありますけど、背腹運動と毛管運動は西式くらいしかやらないです。
甲田先生もずっとやっていたら音がバキバキなってすごかったです。骨にあたるのか分かんないですけど、どうやってやったらああなるのかわかんないです、私はなりませんね。
先生ほど体が歪んでいないからかもしれません(笑)
六大法則の中でも最も重要
三つの体操の代わりになるくらいのものと言われています。
運命も変えるといいますし、他の体操ではつながる感覚はないですが、背腹運動ではあります。
ただ最近は私もそこまでやらないですね、なんせやりすぎてしまうとトランス状態になってしまいますから、あまり長くやりすぎてしまうと暴れまわってしまうかもしれませんので(笑)
プラーナライフサミットというものをやりまして、そこで【実践「プラーナ・エクササイズ」 森 美智代 西式甲田療法の体操のすごさ】を教えています。
プラーナライフのはせくらさんも、運動をやると体の調子が良くなるみたいですね。
やはり少食や断食などをやり内臓的に元気でも、どこかしらが歪んでいたら、痛いところが出てくるかもしれない、それを整えてあげることを教えています。
背腹運動は、正座でも椅子に座ってでも構いませんが、つねに頭から尾骨までがまっすぐになるように意識してやってくださいね。
西式健康法六大法則の運動の話はこれで終わりますが、他にもたくさんの療法やお手当法がありますので、またの機会にお話しさせていただきます。
小脳脊椎変性症
ーーーFBに森さんの診療所にはよく小脳脊椎変性症の方や難病の方がいらっしゃると書かれていましたが。
私の初めての著書の「食べることやめました」では小脳脊椎変性症を全面に出してるので、そちらの本を見て、あるいは映画を見てなどで、私の診療所には多くの病気の方や小脳脊髄変性症の人の方がたくさん来られます。
日本で一番、小脳脊椎変性症の人が来るんじゃないのかな?と思います。
八尾にある大きな病院のところには1か月に一人くらいしか来ないようなものが、私のところにはお医者さんがびっくりするくらい毎週のように来ることがあります。
小脳脊椎変性症はタイプが色々ありますので一括りにはできないです。
小脳脊椎変性症の方には、運動はあまりすすめない事が多いです、ふらふらしている人が多いので背腹運動はできないですし、金魚、毛管、合掌もできればなんですが、大体、手足が不自由なことが多いので基本は生菜食で指導しています。
他の難病の人も来たりしますが、何かFacebookなどを見て不思議な人に会いに行きたいという気持ちで来たりする人もいます。
病気じゃないんだけど行ってもいいですか?という人もいます。有難いことに私に会いたい、見て欲しい、何か言って欲しいとか (笑)そういって来てくださる方もよくいらっしゃいます。
ほかにも私は各地で、いろんなイベントや講演などを行っていますが、その中のひとつに「40分合掌行」&「龍体文字と戯れる」ワークショップ というものもやっています。
40分合掌行というのは、簡単に説明しますと、合掌合蹠運動の元になった運動です。
手のひらから出る気のパワーを強化、活性化して「癒しの手」をつくることができると言われています。その癒しの手でさらに文字自体に不思議なパワーやエネルギーがあると言われている龍体文字を書いていきます。
癒しの波動をもつ龍体文字
龍体文字とは・・・漢字が伝わる以前、古代の神代文字のうちのひとつ。
この神代文字には不思議なエネルギーがあり、私が患者さんの痛みのある部位に龍体文字で「きに」を書くと、「痛みが和らいだ」などたくさんのお声をいただいてます。
この「きに」という平仮名の「き」と「に」を龍体文字に書いたものが痛みによかったりするんです。
龍体文字とは神代文字の中の一つで、漢字が伝わる前にあった文字です。5600年前に「う
ましあしかびのひこじ」という神様が編纂したと言われています。
文字にパワーがあるので誰が書いてもいいと思います。
「き」と「に」が一番使いますが、他にも「ふ」と書くと邪霊がとれる、「つる」で人が集まる、など文字によって色々なパワーがあります。
写真でも効果がありますので、皆さんもぜひどうぞ。おすそわけです。
森美智代さん直筆!癒しの手で、痛みが和らぐ龍体文字「きに」を書いていただきました。
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断食と超小食(青汁と少量のサプリメント)で難病である脊髄小脳変性症を克服
森美智代
鍼灸師。大阪府八尾市にある森鍼灸院院長。
短大卒業後、養護教諭として勤務中に難病である脊髄小脳変性症を発病するが、西式甲田療法を5年間実践して克服。
その後、鍼灸師の免許を取得し、森鍼灸院を開業。
1日に150ccの青汁と少量のサプリメントをとるだけの生活を20年近く続けている。
森 美智代フェイスブック→https://www.facebook.com/michiyo.mori.14
森鍼灸院のサイトはこちらから⇒ 森鍼灸院
2015年、三重県名張市に「断食道場あわあわ」を開業(所在地:三重県名張市瀬古口231)。
主な著書に「[新装版] 断食の教科書」「「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年」「「おうち断食」で病気は治る (週1回で奇跡が起こる)」などがある。
養生ラボ編集部です。インタビュー取材、連載コラム編集など。