断食博士として有名な西式甲田療法の甲田さんですが、かなりの甘党だったんです。
他の甲田さんの著書にも砂糖については書いてありますが、こちらの本は古いですが砂糖について書いてあるので読んでみました。
僕もかなりの甘党で小さい頃からかなり食べてきて、今でも食べますね。(量も減ったし、まだ良いものを選ぶようになった)
でも甲田さんはかなりやばくて、元々、甲田さんの家が大の甘党一家で家族全員はもちろん、親戚もみんな甘党で、お酒を好きな人は見当たらないほどらしい。
甲田さんのお父さんに関しては、いつも氷砂糖をほほばって食べているほど甘党みたいだったんです。
甘いもので体が悪くなる
この本では白砂糖が悪いとなっていますが、確かに白砂糖は精製されているので特に良くないと思いますが、他の甘味料も例えば黒砂糖、メープルシロップなども摂り過ぎたらよくないと思います。
そしてそんな家庭なので甲田さんも小さい頃から甘いものが大好きで、それがきっかけで体がかなり悪くなり、そして西式療法や断食に入っていくんです。
大学生の時に医療から見放されるくらいだった。
甘いもの(砂糖)が元凶だとにらみ、やめようとするんですか、どうしてもやめられない。
断食をやり生菜食をたべ西式の運動をしっかりちゃんと毎日やりとげて、これで健康になるぞ!と希望が沸いてくるんですが、、
一旦甘いものを買ってしまうと、本能の動物と化しどんどん食べてしまい、絶望感におちいる。
そんな繰り返しみたいだったんですね。
本当にこれはわかるんだけど、抑えていて久しぶりに食べると多めに食べてしまうことはよくあります。
甘いものが体に及ぼす影響
甘いものが体に及ぼす影響を、甲田さんは見事なまでに自分の体で証明しています。
「2.3個と饅頭を食べているとまず鼻水がでてきて、咳が出だす。で、もっと食べていくと右膝と左足首が痛みだす。
そして熱を持ち出して、その頃には頭の前後にあたかもザルでもかぶったような変な気持ちになってしまう。」
そんな夜は必ずと言っていいほど夜中にビッショリ汗をかく。そして怖い夢をみてうなされるんだそうです。
まぁこれは甲田さんの実体験なのでみんながみんな当てはまらないとはおもうけど、確かにこのザルでもかぶったような変な気持ちになるというのは、砂糖などの甘いお菓子を多めに食べるとなんとなくわかる気がします。
「そして次の日は肝臓部は痛くなり、倦怠感がすごく何もしたくなる。
特に冬場は翌日の寒くてしょうがなくなり、手足は氷のように冷たくなり、耳は霜焼けでただれ、鼻の頭は真っ赤になっている。」
倦怠感はあると思います、ただ食べ過ぎる、とですが。少し食べたり下手したらまあまあくらいではそこまで感じないです。、
鼻が真っ赤になったことはまだないですね。
そして、どうしても甘いものを断てなかった甲田さんは毒をもって毒を制す方法を思い付いたんです。
簡単に言うと甘いものを止めずに逆に飽きるまでトコトン食べてやるみたいな感じです。
未練をたつくらいの気持ちだったんでしょうが、これはさすがに真似はできない、、でもそれだけ追い込まれてたんだろなと。
まず好きな甘いものの種類を書きならべる。
するとこんな沢山あるんだとビックリしたみたいです(笑)それを一つ一つ飽きるまで食べるんだから、命がもつかも不安だったみたいです。
「ええい、乗りかかった船だ。一つためしてやれ」と実行にうつす。
どんだけ無鉄砲なんだよと思ってしまいましたが・・
一種類ずつ徹底的に集中攻撃で撃破していった。そうすると、飽きるみたいで欲しくなくなり、それからまた欲しくなると同じものを食べる。
そうすると本当に未練がなくなるみたいです。
それが終われば、次は饅頭だ!みたいに次々に撃破していった。
こんだけ食べれば、砂糖じゃなくても害はあるだろうけどましてや砂糖ですからそりゃ体に悪いわけです。
西式療法でキッチリ武装
西式六大法則
・①冷え症、疲労回復や美肌にも効果抜群の健康法「温冷浴」 など。
なので西式療法でキッチリ武装して完璧にやりきらないとひとたまりもないわけですね。
そして砂糖はカルシウムを奪ってしまうのでカルシウムの多い食品を選んで食べたり、砂糖の過食で血液がアチドージス(血液の酸塩基平衡を酸性側にしようとする状態)
に陥ったのを中和させるためにお茶のアルカリ性を利用したりして計算しながらやったそうなんですが、しかし砂糖の害はそう簡単には防げなかった。
ただこの場合は量も量なので仕方がないところもあるとは思いますけど。
こんだけ気をつけてカルシウムをとっていても、甲田さんの歯はドンドン虫歯が増えていったそうです。
こんな事をやってると周りから気でも狂ったんじゃないか?と思われるようになりもちろん家族からも。
そりゃそうですよね、朝食を抜くってだけでも変人扱いされたりしますからね。
特に甲田さんの時代はもっと今より情報もないから偏見の目が強いだろうと思います。
甲田さんの家族も気が完全に狂ったと思い精神病院に無理やり連れていかれたりもしたそうです。
もちろん精神異常ではないので戻ってきたのだが。
西先生もよく言っていたそうなのですが、甘いものを過食すると気持ちがうつっぽくなると言われてたみたいです。
現にこの頃、甲田さんは実際によく死ぬことを考えてたみたいです。
そして何回も失敗しては挑戦を繰り返してると遂に甘いものを断つことができたんですね。
この本には「長い年月を浪費してしまった。」と買いてあるので詳しくは何年かかったからわからないけど、かなりの年月をかけたんだろうなと思う。
一つずつ制覇していったのは数年間も続けたみたいです。
いやぁ本当にスゴいなと思います、そして甘いもの、砂糖はマイルドドラッグといわれてるくらいに中毒性がある事がわかります。
こんな体験してる人はそうはいないんじゃないでしょうか。
さすがにここまでは真似できないし、やりたくないです。ただこんな無謀な挑戦をした甲田さんだからそれだけ砂糖が悪いんだと言えるんだと思います。
この本では白砂糖の害として紹介されていますが、確かに白砂糖は精製されているので特に良くないとは思いますが他の黒砂糖、粗糖なども白砂糖よりは良いと思いますが(ビタミン、ミネラルがまだある)やはり砂糖なのでどれも減らしていくのが無難だと思います。
人口甘味料はさらに悪いと思うので、黒砂糖、粗糖、はちみつをとった方がいいです。
ただストイックになりすぎるのもいけないと思うし、ゼロにはできないと思うので僕はぼちぼち食べますが、気にせず食べていた前と比べたら減っています。
この本は古いので中古でしか売ってない(しかも高い)なので図書館で借りて読むのがオススメです。
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愛知県生まれ。以前メキシコで足つぼマッサージ師、動画(PV)制作などを経験。養生ラボでは、薬に頼らない生き方、体質改善の方法、実体験談を語っていきます。